Boldizsar Gyori Krisztina Than
[ブダペスト 25日 ロイター] - ハンガリーのオルバン首相は25日、ウクライナのハンガリー系住民の権利が回復されるまで、国際的ないかなる問題においてもウクライナを支持しないと表明した。議会で述べた。
ハンガリーはウクライナが2017年に学校で少数言語の使用を制限する法律を可決したことを受け、約15万人のハンガリー系住民が教育などで母国語を使用する権利が制限されていると主張し、対立している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は2019年の当選後、特に宗教と言語の分野で少数派の権利を保護する法案を用意する必要があると述べていた。
欧州連合(EU)諸国はウクライナの加盟交渉開始を認めるかどうか12月に決定する予定だが、交渉開始には全加盟国の賛成が必要になる。
オルバン氏はスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟についても批准を急がないと述べ、手続きがさらに遅れる可能性を示唆した。スウェーデンの加盟はハンガリーとトルコの承認待ちとなっている。