Tuvan Gumrukcu Ece Toksabay
[アンカラ 11日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は11日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスから大規模攻撃を受けたイスラエルがガザを封鎖、空爆していることについて、行き過ぎた報復で「虐殺」に当たると批判した。同時に、双方の仲介に改めて意欲を示した。
同氏は議会で与党の公正発展党(AKP)に対し、戦争にも倫理があるが先週末以降のイスラエルとハマスの衝突は倫理に「非常に大きく」違反していると指摘。
イスラエルがガザへの電力や水の供給を断ち、インフラを破壊していることに触れ「人々の最も基本的ニーズを満たすのを妨げ、民間人の住宅を爆撃すること、要するにあらゆる恥ずべき方法を用いる行為は戦争ではなく虐殺だ」と強調した。
その上で国際社会に対し、やみくもにイスラエル・ハマスどちらかの肩を持たないよう求めた。「米州、欧州、その他地域の国々に公正で人道的バランスに基づく立場を取るよう呼びかける」とし、パレスチナ人への人道支援を阻止するなど、懲罰的行為は避けるべきだと訴えた。
エルドアン氏はまた、同日にヨルダンのアブドラ国王と電話会談し、地域情勢について協議した。トルコ大統領府によると、エルドアン氏は地域全体に衝突が拡大しないよう警戒する必要性を強調した。