Patricia Zengerle Steve Holland Trevor Hunnicutt
[ワシントン 17日 ロイター] - バイデン米大統領は、イスラエル、ウクライナ、台湾への防衛支援を含む約1000億ドルの追加予算の要請を検討する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が17日、明らかにした。
イスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃への対応とウクライナへの支援継続に向け、バイデン氏は数日内にも議会に追加歳出法案の可決を求めるとみられていた。
米上院指導部は17日、バイデン氏がイスラエル、ウクライナ、台湾向け支援のほか米国境警備に充てる予算を週内に要請する見通しだと述べた。
関係者2人は予算規模の大きさについて、通年分の資金だと説明した。
民主党のカーディン上院外交委員長は、具体的な額をまだ見ていないが、1000億ドル規模でも驚かないと述べた。その上で、上院で与野党の支持を得て可決される可能性は十分にあるとの見方を示した。
ただ、共和党主導の下院は議長不在で法案を通せない状態が続いており、成立は不透明だ。