20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は6営業日続伸、以前からみればリスク選好に向かいやすく
・ドル・円は小じっかり、日本株高で108円を目指す展開
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はテルモ (T:4543)
■日経平均は6営業日続伸、以前からみればリスク選好に向かいやすく
日経平均は6営業日続伸。
30.95円高の22222.13円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えた。
米半導体関連株の下落影響から反落して始まり、寄り付き直後には22076.63円まで売られる場面もみられた。
しかし、内需系を中心に強含みの展開となるなか、日経平均はじりじりと下げ幅を縮めており、前場半ばにはプラス圏を回復。
その後も断続的なインデックス買いにけん引する格好となり、22200円処での推移をみせている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。
セクターでは海運、保険、その他製品、パルプ紙、証券が堅調。
半面、金属製品、電気機器、機械、鉱業、医薬品、化学が小安い。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、テルモ (T:4543)、資生堂 (T:4911)、ユニファミマ (T:8028)がけん引。
一方で東エレク (T:8035)、ファナック (T:6954)、信越化 (T:4063)、日東電 (T:6988)が重石。
日経平均は一時22100円を下回る場面もみられたが、5日線が支持線として機能しており、売り込みづらさがうかがえる。
海外投資家の需給状況に変化の兆しがみられるなか、押し目買い意欲の強さが意識されやすい。
一方で、指数インパクトの大きい値がさの一角が上値の重石となっており、積極的な上値追いも限られる。
来週以降、本格化する決算を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいほか、国内政治リスクへの警戒も手掛けづらくさせよう。
また、インデックス買いが中心のほか、決算を手掛かりとした個別物色に向かいやすく、伸びの鈍い銘柄等からの資金の逃げ足も速くなりやすいところである。
とはいえ、地政学リスクの後退など、以前からみればリスク選好に向かいやすく、売り込まれていた中小型株には自律反発狙いの資金が向かいやすいだろう。
その他、HEROZ (T:4382)の上場を背景としたAI関連への波及のほか、米国のタックスリターン(確定申告)の期限通過で再び上昇に転じているビットコインを受けた、仮想通貨関連などへの関心が高まりやすい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は小じっかり、日本株高で108円を目指す展開
20日午前の東京市場で、ドル・円は小じっかり。
日本株の切り返しを受け円売りが強まり、ドルは108円を目指す展開となった。
ドル・円は、日経平均株価のマイナス圏推移で107円半ばでもみあう展開が続いていたが、その後日経平均の切り返しを受け円売り基調となり、ドルは一時107円72銭まで上昇。
その後は13日に付けた107円78銭が意識され、ドル買いはいったん収束。
ランチタイムの日経平均先物は小幅ながらもプラス圏を維持。
目先の日本株高継続を見込んだドル買い・円売りの流れが続く。
また、米10年債利回りは2.9%台で上昇基調となり、ドル買いを支援。
ドルは108円を目指す展開に変わりはなさそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円36銭から107円72銭、ユーロ・円は132円54銭から132円95銭、ユーロ・ドルは1.2340ドルから1.2349ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はテルモ (T:4543)
■経済指標・要人発言
・メスター米クリーブランド連銀総裁
「緩やかな利上げは米景気拡大の持続を支える」
「リスクの高まりを回避するため緩和を解除するべき」
「今年と来年にさらなる利上げが適切」
☆後場の注目スケジュール☆
・15:00 独・3月生産者物価指数(前年比予想:+2.0%、2月:+1.8%)
<DM>
・日経平均は6営業日続伸、以前からみればリスク選好に向かいやすく
・ドル・円は小じっかり、日本株高で108円を目指す展開
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はテルモ (T:4543)
■日経平均は6営業日続伸、以前からみればリスク選好に向かいやすく
日経平均は6営業日続伸。
30.95円高の22222.13円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えた。
米半導体関連株の下落影響から反落して始まり、寄り付き直後には22076.63円まで売られる場面もみられた。
しかし、内需系を中心に強含みの展開となるなか、日経平均はじりじりと下げ幅を縮めており、前場半ばにはプラス圏を回復。
その後も断続的なインデックス買いにけん引する格好となり、22200円処での推移をみせている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。
セクターでは海運、保険、その他製品、パルプ紙、証券が堅調。
半面、金属製品、電気機器、機械、鉱業、医薬品、化学が小安い。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、テルモ (T:4543)、資生堂 (T:4911)、ユニファミマ (T:8028)がけん引。
一方で東エレク (T:8035)、ファナック (T:6954)、信越化 (T:4063)、日東電 (T:6988)が重石。
日経平均は一時22100円を下回る場面もみられたが、5日線が支持線として機能しており、売り込みづらさがうかがえる。
海外投資家の需給状況に変化の兆しがみられるなか、押し目買い意欲の強さが意識されやすい。
一方で、指数インパクトの大きい値がさの一角が上値の重石となっており、積極的な上値追いも限られる。
来週以降、本格化する決算を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいほか、国内政治リスクへの警戒も手掛けづらくさせよう。
また、インデックス買いが中心のほか、決算を手掛かりとした個別物色に向かいやすく、伸びの鈍い銘柄等からの資金の逃げ足も速くなりやすいところである。
とはいえ、地政学リスクの後退など、以前からみればリスク選好に向かいやすく、売り込まれていた中小型株には自律反発狙いの資金が向かいやすいだろう。
その他、HEROZ (T:4382)の上場を背景としたAI関連への波及のほか、米国のタックスリターン(確定申告)の期限通過で再び上昇に転じているビットコインを受けた、仮想通貨関連などへの関心が高まりやすい。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は小じっかり、日本株高で108円を目指す展開
20日午前の東京市場で、ドル・円は小じっかり。
日本株の切り返しを受け円売りが強まり、ドルは108円を目指す展開となった。
ドル・円は、日経平均株価のマイナス圏推移で107円半ばでもみあう展開が続いていたが、その後日経平均の切り返しを受け円売り基調となり、ドルは一時107円72銭まで上昇。
その後は13日に付けた107円78銭が意識され、ドル買いはいったん収束。
ランチタイムの日経平均先物は小幅ながらもプラス圏を維持。
目先の日本株高継続を見込んだドル買い・円売りの流れが続く。
また、米10年債利回りは2.9%台で上昇基調となり、ドル買いを支援。
ドルは108円を目指す展開に変わりはなさそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円36銭から107円72銭、ユーロ・円は132円54銭から132円95銭、ユーロ・ドルは1.2340ドルから1.2349ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値上がり寄与トップはファーストリテ (T:9983)、同2位はテルモ (T:4543)
■経済指標・要人発言
・メスター米クリーブランド連銀総裁
「緩やかな利上げは米景気拡大の持続を支える」
「リスクの高まりを回避するため緩和を解除するべき」
「今年と来年にさらなる利上げが適切」
☆後場の注目スケジュール☆
・15:00 独・3月生産者物価指数(前年比予想:+2.0%、2月:+1.8%)
<DM>