日経平均は5日続落。
1日に発表された米3月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回ったが、追加利上げ観測は高まらず、NYダウは107ドル高となった。
一方、為替相場が1ドル=111円台まで円高方向に振れたことに加え、原油先物相場の下落も重しとなり、日経平均は76円安でスタートした。
寄り付き後は一時134円安まで下げ幅を広げたが、16000円近辺では押し目買いの動きもありプラスに切り返す場面が見られた。
ただ、中国市場の休場などで手掛かり材料に乏しいなか、後場は16100円を挟んだ水準での小動きとなった。
大引けの日経平均は前週末比40.89円安の16123.27円となった。
東証1部の売買高は20億6849万株、売買代金は2兆0896億円だった。
業種別では、輸送用機器、ゴム製品、證券が下落率上位だった。
一方、水産・農林業、食料品、医薬品が上昇率上位だった。
個別では、トヨタ自 (T:7203)、みずほ (T:8411)、ファーストリテ (T:9983)、日産自 (T:7201)、KDDI (T:9433)などが軟調。
マツダ (T:7261)が5%超下げたほか、富士重 (T:7270)も4%近く下落するなど自動車株の一角で下げが目立った。
また、3月度の月次売上高を公表したサカイ引越 (T:9039)が急落し、SMS (T:2175)、ジンズメイト (T:7448)などとともに東証1部下落率上位となった。
一方、ソフトバンクグ (T:9984)、NTT (T:9432)、JT (T:2914)などが堅調。
三菱UFJ (T:8306)は小幅高。
ソニー (T:6758)、小野薬 (T:4528)、味の素 (T:2802)は3%超の上昇に。
台湾・鴻海精密工業による買収契約に正式調印したシャープ (T:6753)が4%高となったほか、充電速度の速いリチウムイオン電池を開発したと報じられたカネカ (T:4118)は7%近く上昇した。
また、メディシス (T:4350)が連日のストップ高となり、マネパG (T:8732)、トーカイ (T:9729)などとともに東証1部上昇率上位となった。