22日のアジア市場はまちまちである。いまだ市場は米中貿易戦争への懸念によって左右されている。
日本時間午前12時32分時点で、上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ前日比0.02%安、0.13%安となっている。一方、香港のハンセン指数は0.14%高となっている。
日経平均株価は0.18%高、韓国総合株価指数 (KS11)0.05%安となっている。
また、オーストラリアのASX 200は前日比変わらず横ばい。
米商務省がファーウェイおよび関連企業に対する輸出規制について、一部企業に90日間の猶予を与えることを発表し、21日の米国株式はハイテク株を中心に上昇した。
このニュースは米中間の緊張を一時的に緩和する材料にはなったが、引き続き貿易戦争が市場を左右するだろう。
21日、中国の崔天凱駐米大使はFox Newsのインタビューで、貿易協議において「よく心変わりをしているのは米国である」と批判している。
同氏は「昨年からの貿易協議の進展を振り返ると、明らかに米国サイドが度々心変わりし、仮合意を破棄している」と述べた。しかし、「交渉の余地はまだ開かれている」と付け加えた。また、中国は米国との協議再開を急いではないとしている。
米国のファーウェイに対する制裁については「根拠や証拠が全くない」とし、「政治的動機である」と批判している。
一方で習近平国家主席は21日、江西省のレアアース関連の国内施設を視察し、米国との貿易交渉でレアアースが交渉材料として使われる可能性があるという推察が複数メディアで伝えられている。