28日のアジア株は上昇している。一方で、トランプ米大統領は米中貿易戦争に対して、合意に至る準備はまだできていないと発言した。
午前12時32分時点で、中国の上海総合指数0.89%高、深セン総合指数は0.82%高、香港のハンセン指数は0.41%高となっている。
日経平均株価は0.43%高で、韓国のKOSPIは0.04%高となっている。
オーストラリアのASX 200は0.49%高である。
トランプ大統領は米中貿易協議に関して「準備ができていない」との発言があったものの、アジアの株価は上昇している。
トランプ大統領は安倍晋三首相との共同記者会見において「中国は再交渉をすることなく、貿易協定を締結するべきだったと考えているだろう」という考えを示した。また、「中国側は合意を望んでいるだろうが、我々はまだ準備はできてはいない」とした。
また、中国製品に対する関税について「大幅に引き上げることは非常に簡単なことである」と述べた。
トランプ大統領は両国は最終的に「良い合意」を結べる可能性があるとし、「なぜならば、中国は巨額の関税を払い続けられるとは考えていないからである」と付け加えている。
米政府は今月初め、2000億ドル相当の中国製品に対する関税を引き上げた。
中国銀行保険監督管理委員会の郭樹清主席は、関税の引き上げによる中国経済への影響は「非常に限定的」であるとし、影響は米国にも及ぶものだと述べた。