前日の米国市場は主要3指数揃って下落した。ボーイング (NYSE:BA)が続落し、これに引きずられてNYダウ平均株価も下落。その129ポイントの下落の内、90ポイントはボーイング一社分だった。また、ECB理事会が開かれ、記者会見でドラギ総裁が大規模な緩和の必要性を示唆したが、ECBはリセッションの可能性を低いと見ていて、今回利下げを協議しなかったとの発言から失望売りが出た。
大引け後の決算発表を好感し、アルファベット (NASDAQ:GOOG)、インテル (NASDAQ:INTC)、スターバックス (NASDAQ:SBUX)が時間外取引で上昇、逆にアマゾン・ドット・コム (NASDAQ:AMZN)は下落している。
米10年債利回りは上昇して2.067%、ドル/円は108.61円と円安に振れている。上海総合指数は0.07%安、ドル/人民元は0.06%高となっている。
日経平均株価は午前11時38分時点で2万1656円と下落している。先週木曜日の安値から800円程度上昇していたこともあり、昨日後場から上値は重くなっている。来週に日銀金融政策決定会合、FOMCが控えていることもあり、今日から来週頭にかけて様子見姿勢が強まってくるだろう。後場は円安傾向なことと、時間外でアルファベット等の株価が上昇していることで、下値は堅いだろうが、上値も重く、様子見という形になるだろう。
本日は第2四半期米GDPが午後9時30分に発表予定だ。第1四半期の3.1%から1.8%まで減速すると予想されているが、経済指標はまちまちな結果も多かったことからもう少しよい可能性もある。その他ミシガン大学消費者信頼感指数も午後11時に発表予定だ。