前日の米国市場はダウ平均株価、S&P500は上昇したが、ナスダック総合指数は下落するなどまちまちの結果となった。前日が大幅安だったことを考えると戻しが弱く、VIX(恐怖指数)が21.18と20を超えていることからも市場の不安心理がまだまだ大きいようだ。昨日は小売売上高、フィラデルフィア連銀製造業PMI、ニューヨーク連銀製造業PMIが予想を上回ったが、鉱工業生産は予想を下回った。ウォルマートの決算も好調となり、米国の消費はまだまだ堅調ということがわかり、これは明るい材料となった。
トランプ大統領は、習近平国家主席と電話会議を行う予定であり、米中貿易戦争はかなり短期で解決すると思っていると述べた。また、香港のデモに関し懸念を表明し、これに関しても習主席と電話会議で話すと述べた。
米10年債利回りは午前11時の段階で1.525%まで低下、2年債利回りは1.504%となっている。ドル/円は106.14円とわずかに円安にふれている。
上海総合指数は0.01%高、韓国総合株価指数は1.01%安、ドル/オフショア人民元は0.06%高、ドル/ウォンは0.23%高で推移している。
日経平均株価は2万375円と前日比で若干の下落となっている。2万300円以下では底堅く、後場も大きく下落する雰囲気ではない。動くとすれば上方向の可能性があるが、週末ということもありどこまで上値を試せるかに注目だろう。週足で見て今週陽線で終われるかは大事なポイントであり、買い方としては上げておきたいはずだが、来週を占う上でも終値にも注意を払いたい。