前日の欧州株式市場はユーロ圏、特にドイツPMIの厳しい結果を受けて大きく下落した。この株安の流れを受けて下落して始まった米国株式市場は、マークイット総合PMIが51.0と予想を上回ったこともあり、底堅く推移してダウ平均株価は0.06%高で終了した。S&P500は0.01%安、ナスダック総合指数は0.06%安となっている。
米アメリカ 10年債利回りは0.49%上昇し1.716%、ドル/円は107.61円となっている。
上海総合指数は0.17%高、香港ハンセン指数は0.12%高、韓国総合株価指数は0.08%安と概ね上昇している。ドル/オフショア人民元は0.04%高、ドル/ウォンは0.08%高。
11月限WTI原油先物は0.34%安の58.44ドルとなっており、サウジアラビアの石油施設への攻撃以来、原油価格は高止まりしている。米国に続いて英独仏がイランの関与を非難しており、中東の緊張が高まっていることが背景にある。
日経平均株価は2万2119円と上昇している。ロイター通信が「ムニューシン財務長官が来週(後刻再来週と訂正)米中閣僚級協議を再開する」と述べたと報じたことを材料視して上昇している。ただし米中貿易協議に関しては不透明感も大きく、“再開”だけで更なる上値追いができるかは微妙だろう。日経平均の25日騰落率は先週金曜の段階で136.34と過熱しており、徐々に上値は重くなってきている。値幅調整になるか日柄調整になるかは分からないが、日経平均が調整に入る可能性が高いことは考慮すべきだろう。