金曜日の米株式市場は主要3指数揃って下落した。中国GDPが統計開始以来最低の結果になったことで景気への懸念が高まったことに加え、虚偽報告に揺れるボーイング(NYSE:BA)と自主回収を決定したジョンソンエンドジョンソン (NYSE:JNJ)の株価が急落し、ダウ平均株価は0.95%安の26770.20ドルで終了している。S&P500は0.39%安、ナスダック総合指数は0.83%安。
ブレグジットにはまたもや不透明感が高まっている。EUと合意したブレグジット案を土曜日に下院で採決する予定だったが、下院が離脱に関する法整備を終えるまでは離脱協定案を採決しないという修正案を可決したことで、見送りとなった。ジョンソン首相は月末の離脱が可能になるように週明けに離脱協定案の施行法案を下院に提出する意向であり、あくまでも10月31日に離脱すると主張している。修正案の可決を見るとブレグジット協定案の可決はかなり危ういといえ、今後の動向から目が離せない。
財務省発表の9月貿易統計速報は、貿易収支が市場予想を下回る1230億円の赤字、輸出は前年比5.2%減、輸入は前年比1.5%減だった。
午前10時32分時点で米10年債利回りは1.752%、ドル/円は108.47円。
上海総合指数は0.37%安、香港ハンセン指数は0.23%安、韓国総合株価指数は0.05%高とアジア株式市場は概ね下落している。ドル/オフショア人民元は0.06%安、ドル/ウォンは0.10%安。
米株式市場が下落したにもかかわらず日経平均株価は小幅に上昇している。明日は天皇即位のための祝日とあって本日は動意薄の展開。後場に関しても様子見姿勢が続く可能性がある。2万2400~2550円での推移を予想する。