昨日の米株式市場はまちまちだった。ダウ平均株価は0.11%安、S&P500は0.19%高、ナスダック総合指数は0.81%高。
決算が好調だったマイクロソフト (NASDAQ:MSFT)、ペイパル (NASDAQ:PYPL)、テスラ (NASDAQ:TSLA)、ラムリサーチ (NASDAQ:LRCX)は株価指数の上昇に寄与した。一方でスリーエム (NYSE:MMM)、ツイッター (NYSE:TWTR)は市場予想に届かず大きく下落した。スリーエムは4.07%安、ツイッターは20.81%安。
大引け後に決算発表をしたアマゾン・ドット・コム (NASDAQ:AMZN)は1株利益が市場予想の4.59ドルを下回る4.23ドルだった。EPSが2年ぶりに低下したことに加え、アマゾンプライムへの多額の投資、10-12月期の販売見通しが市場予想を下回ったことで、時間外取引で8%近く下落している。ちなみに売上高は23.7%増の699.8億ドルと好調だった。
インテル (NASDAQ:INTC)は1株利益が市場予想の1.23ドルを上回る1.42ドルとなったことで時間外取引で8%上昇している。
ペンス副大統領は米中関係に関する講演を行い、不公正な貿易慣行や人権抑圧を正すように圧力を加えていくと発言。中国は大統領が交代することを期待しているが、これは現状の政策が効果を上げているからだと述べる一方で中国の発展を封じ込めようとは考えていないし、建設的な関係を望みたいとして中国へ一定の配慮も示した。香港の抗議活動を応援しないとしてバスケットボールのNBAへの批判も行っている。
米10年債利回りは0.30%高の1.771%、ドル/円は108.62円、日経225先物は2万2800円となっている。ドル/オフショア人民元は7.0728、ドル/ウォンは1174.38。
本日の日経平均株価は、引き続き上昇トレンドが崩れるということはないだろうが、利益確定売りで上値が重い展開になるだろう。アマゾンの決算は懸念材料とはいえ、インテルが時間外で上昇しているのは好感されそうだ。ペンス副大統領の演説に関して中国が反発すれば株価の重しとなるが、米中合意の署名に向けた両国の動きを考えれば大きな下落にはつながらないだろう。本日は2万2700円~2万2900円で推移すると予想する。