米中協議に関する前向きな米高官の発言を受けて金曜日の米主要3指数は揃って上昇した。ダウ平均は0.80%高の28,004.89、S&P500は0.77%高の3,120.46、ナスダック総合指数は0.73%高の8,540.83。ダウ平均は史上初めて28000ポイントを超えている。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は金曜日に「合意に近づいている」と述べ、ロス商務長官は「第1段階の合意は極めて高い確率で実現する」と述べ、米中閣僚級電話会議がまもなく行われることを示したことで、米中合意への期待が高まり、米株式市場は上昇した。
新華社は劉副首相とライトハイザー通商代表らによって「建設的な協議」が週末に行われたと報じたが詳細は伝えていない。
香港では、18日未明に香港理工大へ警官隊が突入し激しく衝突、多数の負傷者が出ている。24日の区議会(地方議会)議員選挙を控え、混迷が深まる香港は18日も一斉に学校が休校となった。警察は火炎瓶などの攻撃を止めなければ実弾を使うことも辞さないと警告しており、争いは過激化している。
金曜日に発表された10月の米小売売上高は市場予想を上回る0.3%、鉱工業生産は市場予想を下回る-0.8%だった。
午前11時8分時点で米10年債利回りは低下して1.829%、ドル円は108.81円と108円台後半で推移している。
上海総合指数は0.18%高、香港ハンセン指数は1.19%高、韓国総合株価指数は0.25%安とアジア株式市場は概ね上昇している。ドルオフショア人民元は0.16%高、ドルウォンは0.21%高。
日経平均株価は2万3381円と上昇している。米中合意への期待が株価を支えているが、25日騰落率が127.26と過熱圏にあるなど高値圏で推移しており利益確定売りが上値を押さえている。後場も前場と同じ流れだろうが、追加材料待ちでもみ合いの展開だろう。2万3250円から2万3400円での値動きを予想する。