月曜日の米株式市場は米中合意への期待から主要3指数揃って上昇し、史上最高値を更新した。ダウ平均は0.68%高の28,066.47、S&P500は0.75%高の3,133.64、ナスダック総合指数は1.32%高の8,632.49だった。昨日の上昇ではS&P500の11のセクターのうち、10セクターが上昇している。
中国が知的財産権侵害に対する罰則を強化する方針を発表したことが好感されている。知的財産権は米中協議の大きな交渉材料の一つであり、中国の合意への意思を反映しているとマーケットは受け取った。また中国共産党機関紙の人民日報傘下の環球時報が第一段階の合意が非常に近いと報じたことも材料視されている。
米中関係改善期待により、エヌビディア (NASDAQ:NVDA)など半導体銘柄が上昇し、SOX(フィラデルフィア半導体)指数は2.43%の上昇となった。
仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン (PA:LVMH)が米宝飾品のティファニー (NYSE:TIF)を162億ドルで買収すると発表したことで、ティファニーは6.2%上昇している。
アップル (NASDAQ:AAPL)は1.75%上昇し、マイクロソフト (NASDAQ:MSFT)は1.1%の上昇となったがRSIは70を超えている。ちなみにナスダック総合指数やS&P500も70を超えており、買われすぎの水準にある。
米10年債利回りは金曜日の1.774%から1.75%に低下したが、ドル円は108.93円と109円近くまで円安が進んでいる。日経225先物は2万3420円、ドルオフショア人民元は7.0309、ドルウォンは1,173.41。
米中合意と年末株高への期待を背景に、本日の日経平均株価は堅調だろう。為替も円安に振れており、株価の追い風となる。本日の香港株式市場へのアリババの上場は、株主であるソフトバンクグループ (T:9984)にとっては好材料だ。本日は2万3300円から2万3550円での推移を予想する。