[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、主要株価指数が連日で最高値で引けた。経済指標で国内景気の底堅さが示されたほか、米中通商協議に対する慎重ながらも楽観的な見方が、引き続き投資家心理を支えた。感謝祭の祝日を前に、商いは薄かった。
米商務省が発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比2.1%増と、速報値の1.9%増から上方改定され、前期から伸びが加速した。
また、10月の個人消費支出は前月比0.3%増となり、第4・四半期も緩やかな経済成長が続くことを示唆する内容となった。
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア・インベストメント・ディレクター、ビル・ノーシー氏はこれについて「マクロ面から言えば、成長しつつも引き続き減速という状況に合致している」と指摘。「ここ3カ月間、単なる減速ではないとの懸念がくすぶっていたが、そうした不安がある程度和らいだ」と話した。
一般消費財株 (SPLRCD)は0.83%高で上げを主導した。
10月の耐久財受注統計でも、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が9カ月ぶりの大幅な伸びとなった。
個別銘柄ではボーイング (N:BA)が1.48%下落。米連邦航空局(FAA)は26日、同社の737MAX機について、今後はFAAのみが耐空証明を発行すると同社に通知した。過去には同社と共同で発行していた。
来年の利益減少を警告した農業機械メーカーのディア (N:DE)も4.3%安となった。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.76対1の比率で上回った。ナスダックでも1.98対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は55億7000万株。直近20営業日の平均は70億6000万株。
28日は感謝祭で休場、29日は短縮取引となる。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28164.00 +42.32 +0.15 28156.47 28174.97 28075.23 (DJI)
前営業日終値 28121.68
ナスダック総合 8705.18 +57.24 +0.66 8669.60 8705.91 8662.58 (IXIC)
前営業日終値 8647.93
S&P総合500種 3153.63 +13.11 +0.42 3145.49 3154.26 3143.41 (SPX)
前営業日終値 3140.52
ダウ輸送株20種 10947.55 -22.68 -0.21 (DJT)
ダウ公共株15種 852.87 +0.69 +0.08 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1735.91 +12.65 +0.73 (SOX)
VIX指数 11.75 +0.21 +1.82 (VIX)
S&P一般消費財 968.21 +7.97 +0.83 (SPLRCD)
S&P素材 376.96 +0.76 +0.20 (SPLRCM)
S&P工業 692.44 -1.26 -0.18 (SPLRCI)
S&P主要消費財 635.00 +0.74 +0.12 (SPLRCS)
S&P金融 500.03 +1.88 +0.38 (SPSY)
S&P不動産 239.49 +0.77 +0.32 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 435.78 +1.36 +0.31 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1152.73 +5.52 +0.48 (SPXHC)
S&P通信サービス 178.89 +1.12 +0.63 (SPLRCL)
S&P情報技術 1548.18 +8.81 +0.57 (SPLRCT)
S&P公益事業 318.81 +0.30 +0.09 (SPLRCU)
NYSE出来高 7.48億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23590 + 110 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23590 + 110 大阪比 <0#NIY:>