[ニューヨーク 18日 ロイター] - 22日に始まる週の米株式市場は、26日に予定されているFTSEラッセルの年次指数調整が注目される。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、各指数におけるヘルスケア銘柄の存在感が増すことが予想されている。ラッセルの指数見直し日は、出来高が大幅に膨らむ傾向にある。
FTSEラッセルの年次指数調整は、毎年6月の第4金曜日の取引終了後に最終的な見直し内容が明らかになる。大型株の運用成績に関するベンチマークとして利用されるラッセル1000指数<.RUI>や小型株のラッセル2000指数 (RUT)から除外される銘柄もあれば、新たに採用される銘柄もある。
ラッセル指数の見直しで、ファンドマネジャーは新たなウエートに合わせたポートフォリオ調整を迫られる。
新型コロナの影響で、ヘルスケア銘柄や「ステイホーム」銘柄は好調なパフォーマンスを見せており、一部は新たにこれらの指数に採用されたり、あるいはラッセル2000から1000に昇格することになりそうだ。
遠隔医療プラットフォーム企業のテラドック (N:TDOC)の株価は今年に入って130%以上値上がりしており、ラッセル2000から1000への昇格を果たすとの見方が広がっている。
フィットネス動画や自宅で使えるエクササイズバイクが人気を集めているペロトン (O:PTON)は、いきなりラッセル1000に採用されると予想されている。
ジェフリーズは、こうした昇格の結果、ラッセル2000に占めるヘルスケア銘柄のウエートが1.7%低下すると予想。一方ラッセル2000グロース指数<.RUO>に占めるウエートは33%になると予想する。同指数に占めるバイオテクノロジー銘柄のウエートは17%。
また、ラッセル・ミッドキャップ・グロース指数<.RMCCG>に占めるヘルスケア銘柄のウエートは5.9%上昇し、ラッセル1000グロース指数 (RLG)では1%上昇するとみている。