執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com – 世界的な経済成長への懸念が再び高まる中、大手ハイテク企業が四半期決算発表を控える中でハイテク株が買われ、ダウは反転し上昇して引けた。
ダウ工業株30種平均は日中488ドル下落した後、 0.64%または238 ドル、 S&P 500は0.64%、ナスダックは1.3%、それぞれ上昇した。
Googleの親会社であるAlphabet (NASDAQ:GOOGL)やMicrosoft (NASDAQ:MSFTの四半期決算発表を火曜日に控え、大手ハイテク企業の上昇が株式市場の反転のきっかけとなった。
Amazon (NASDAQ:AMZN)、Meta (NASDAQ:FB)、Apple (NASDAQ:AAPL)も一時下落がみられたが揉み合った後、上昇して取引を終了した。
S&P500指数の構成比の4分の1以上を占めるこれら5つの超大型株は、世界的な景気減速の懸念をかき消すような四半期決算を発表する必要がある。
「一言で言えば、『懸念される景気減速』がこの時期には 『それ程、警戒することではない』ことを示すために、市場はクラウド、企業、消費者の各分野でファンダメンタルズの強さを確認する必要がある」と、Wedbush証券は月曜日に述べた。
一方、Twitter (NYSE:TWTR)は引き続き注目されている。午後には、Tesla (NASDAQ:TSLA)のCEOイーロン・マスク氏から1株あたり54.20ドルで買収オファーを受け入れ、非公開化を容認したと発表した。尚、同社は木曜日に四半期決算を発表する。
中国におけるコロナの感染者数が増加し、世界第2位の経済大国である同国で他にも都市閉鎖が始まるのではないかという懸念から、世界経済の成長に対する不安感が再び高まっている。
エネルギー関連株は、中国の都市封鎖による需要減退を懸念して3%以上の下落となった。ブルームバーグは、情報筋の話として、中国のガソリン、ディーゼル、航空燃料の需要が4月に前年同月比20%減少する可能性があると報じた。
Schlumberger NV (NYSE:SLB)、Halliburton (NYSE:HAL)、Baker Hughes (NASDAQ:BKR)などはエネルギー・セクターで大きく下落した企業である。
一方、業績面では、Activision Blizzard (NASDAQ:ATVI)が、(ゲームアプリの)「Call of Duty: Warzone.」の需要が予想を下回り、第1四半期の売上高が市場の予想を下回ったが、1%弱の下落にとどまった。
本日の反発にもかかわらず、市場の一部では、まだ売りが底値レベルにまでは達していないため、さらに下落がありそうだとの声が聞かれた。
「日足、週足、月足とも、現時点では必ずしも『売られすぎ』とはいえないが、これは、現在の売り状況が極端になる前に、さらに下降する可能性があることを示唆している」と、金融サービス会社のJanney Montgomery Scottは述べている。
その他のニュースとしては、Match (NASDAQ:MTCH)がMeta Platformの買収ターゲットになる可能性があるという噂が流れ、5%以上の上昇となった。