[13日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 7064.30(‐25.47) 前営業日終値 7089.77(+74.41)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 12338.73(‐36.00) 前営業日終値 12374.73(+208.29)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 5254.12(+13.66) 前営業日終値 5240.46(+31.51)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が反落し、25.47ポ イント(0.36%)安の7064.30で取引を終えた。中国の3月の貿易統計が軟調 だったことで、同国の経済減速への懸念が強まって、鉱業株が売られた。5月に予定され ている英国の総選挙を前に投資家は慎重姿勢を強めている。 中国の3月の輸出は前年同月比15%減と、市場予想の12%増に反する大きなマイ ナスとなった。輸入も金融危機時の2009年以来の大きな減少を記録した。これを受け てBHPビリトン BLT.L やアングロ・アメリカン AAL.L 、リオ・ティント RIO.L など の鉱業株が軒並み値下がりした。 経済データが軟調だったにもかかわらず、この日の中国の株式相場は同国の政府が新 たな景気刺激策導入に踏み切るとの見方から上昇した。しかし、シティグループは中国の 需要減速が鉄鉱石の値段を押し下げ、英国の鉱山株には売り圧力がかかると判断している 。 5月7日投票の英総選挙に対する不安感も高まっている。先週末以降に出た複数の世 論調査は、キャメロン首相率いる与党保守党と野党労働党の両方について、それぞれリー ドを示す錯綜した結果になっている。労働党勝利の場合、公益企業や銀行に対する規制が 強まると予想されている。一方、保守党は欧州連合(EU)離脱に関する国民投票の実施 を公約している。 保険大手のアビバ AV.L は1.2%高。モルガン・スタンレーとJPモルガンがアビ バに関する投資資産配分の評価を「オーバーウエイト」としたことが好感された。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。中国の軟調な経済データで鉱業株が売ら れて相場は伸び悩んだが、企業の合併・買収(M&A)への期待が株価全体のマイナス圏 転落を食い止めた。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は1.89ポイント(0.11%)高 の1647.14。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は12.02ポイント (0.31%)高の3828.78だった。 携帯電話機大手フィンランドのノキア NOK1V.HE は2.5%高。地図部門の売却話が 出ていることが引き続き買い材料とされた。アナリストたちからは、ノキアの部門売却話 がフランスの同業アルカテル・ルーセント ALUA.PA の無線部門に関する統合の引き金に なるとの見方も出ており、アルカテル・ルーセントの株価は約1%上昇した。 アイルランドの梱包材大手スムルフィット・カッパ SKG.I も買収話が出て、2.0 %高となった。 軟調な中国の3月貿易統計を受けて、資源関連は大きく値を下げた。BHPビリトン BLT.L は3.2%、アングロ・アメリカン AAL.L も2.3%の下落となった。 このほか、ノルウェーの石油・ガス開発TGS TGS.OL も12.4%の大幅下落。通 年の収益見通しを引き下げたほか、人員の1割を削減するとしたことが嫌気された。