(内容を追加しました) [ニューヨーク 1日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 18040.37(+29.69) 前営業日終値 18010.68(‐115.44)
ナスダック総合 .IXIC 終値 5082.93(+12.90) 前営業日終値 5070.03(‐27.95)
S&P総合500種 .SPX 終値 2111.73(+4.34) 前営業日終値 2107.39(‐13.40)
1日の米国株式市場は小幅反発。経済指標はまちまちの内容となったが、このところ 売られていた輸送株が持ち直した。
ダウ工業株30種 .DJI は29.69ドル(0.16%)高の1万8040.37ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は12.90ポイント(0.25%)高の5082.9 3。 S&P総合500種 .SPX は4.34ポイント(0.21%)高の2111.73。
セクター別ではヘルスケア株、工業株、ハイテク株が好調。S&P主要10業種の指 数のうち8業種が上昇した。ダウ・ジョーンズ輸送株指数 .DJT は1.1%高となった。 個別銘柄では、がん治療薬メーカーのイミュノジェン IMGN.O が70%を超える上昇 となり、同業株をけん引した。自社の医薬品の効果を示すデータを発表したことが好感さ れた。 医薬品のブリストル・マイヤーズ・スクイブ BMY.N は2.9%上昇。同社の黒色腫 (メラノーマ)治療薬の併用療法に関する申請を米食品医薬品局(FDA)が受理したこ とを受けて買われた。 一方、半導体のインテル INTC.O は1.6%下落、主要3指数の上値を抑える要因と なった。同社はプログラマブル半導体を製造するアルテラ ALTR.O を167億ドルで買収 することで合意したと発表した。アルテラは5.8%上昇した。
この日発表された経済指標では、米供給管理協会(ISM)の5月の製造業景気指数 は前月から上昇。4月の米建設支出は前月比で大幅な伸びとなった。だが4月の個人所得 ・消費支出統計では、消費支出は前月から横ばいで市場予想を下回った。 ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、米経済が勢いを取り戻している兆候がほ とんどないなか、連邦準備理事会(FRB)は利上げに踏み切れる状況にはないとの認識 を示した。 BT&Tウエルス・マネジメントのシニア・バイス・プレジデント、バッキー・ヘル ウィグ氏は「きょうの市場を動かした要因と見受けられるのは、(前週末の)下落からの 反動と一部の良好な経済指標だ。だが、FRBがいつ利上げに踏み切るかをめぐる議論が 続いているため、この日は時間の経過に伴って買い意欲がある程度減退した」と述べた。 同氏は「リスクは、経済が減速する状況下でFRBが利上げに踏み切ることだ」と付 け加えた。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約59 億株で、過去5営業日平均の61億株を下回った。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1630で下げ1417(比率は1.1 5対1)、ナスダックは上げ1363で下げ1371(1対1.01)だった。