(香港のリポートを追加しました) [上海 18日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 3578.9640 1.0349安 3641.3億元(上海A株) 高値 3614.6976 安値 3568.1605 前場終値 3580.1718 0.1729高 2246.3億元(上海A株) 寄り付き 3574.9404 5.0585安 前営業日終値 3579.9989 63.8122高 3799.5億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 21755.56 116.50安 748.6億香港ドル 高値 21956.49 安値 21625.82 前場終値 21896.31 24.25高 365.2億香港ドル 寄り付き 21656.56 215.50安 前営業日終値 21872.06 170.85高 767.5億香港ドル
18日の中国株式市場はほぼ横ばいで取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が 予想通り利上げしたことで前日は大きく上昇していたが、この日は静かな値動き。投資家 の関心は改めて、ファンダメンタルズに向かっている。 中国指導部が翌年の経済政策運営の方針を決定する中央経済工作会議がきょう開幕し 、市場は方向感をつかむ手がかりを探している。
上海総合指数 .SSEC の終値は1.0349ポイント(0.03%)安の3578. 9640だった。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 の終値は12.025ポイント(0.32%)高の3767.913。 週間ベースでは、上海総合指数が4.2%高、CSI300指数が4.4%高。いず れも1カ月超ぶりの上昇率だった。
信達証券のアナリスト、Gu Yongtao氏は「前日、投資家らはFRBがついに利上げに 踏み切ったことを喜び、世界で相場は上昇した。ただ冷静になってみれば、実は特に喜 ぶ ことは何もなく、米利上げは中国での資金流出につながるだけだった」と述べた。 民間調査のチャイナ・ベージュブック・インターナショナル(CBB)の第4・四半 期調査では、企業部門全体に広がる弱さが示された。政府が今月発表した経済活動の統計 は予想以上に力強い内容だったが、CBBの調査は政府統計の信ぴょう性に疑問を投げか ける結果となった。
上海市場では前日に続いて不動産株 .CSI300REI が堅調となった。住宅市場の安定 化の兆しと捉えられている。11月の中国住宅価格は前年比で2カ月連続の上昇となった 。 万科企業 000002.SZ は2日連続で、1日の値幅制限である10%高となり、8年 ぶり高値を付けた。不動産・保険事業を手掛ける深セン市鉅盛華実業発展がこのほど万科 企業の筆頭株主になったことについて、同社会長が歓迎しない意向を示し、経営権をめぐ る争奪戦になるとの観測が出ている。後場には同社株を売買停止にした。追加の株式売り 出しを計画中だとしている。
香港株式市場は小反落して引けた。米利上げを受けた前日の上げ相場の反動で、この 日は多くのセクターで調整が入った。 ハンセン指数 .HSI の終値は116.50ポイント(0.53%)安の2万1755 .56。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE の終値は32.11ポイント(0.3 3%)安の9634.41。 週間では、ハンセン指数が1.4%高、 ハンセン中国企業株指数(H株指数)が3 .5%高だった。
投資家は米株安などを材料視。香港市場はほぼ全面安となった。世界経済の鈍化に対 する懸念が改めて表面化し、エネルギー株 .HSCIE と素材株 .HSCIM の下げが目立った 。 香港市場に上場する万科企業株 2202.HK は、過去最高値をつけた。