[4日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6093.43(‐148.89) 前営業日終値 6242.32(‐31.73)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10283.44(‐459.57) 前営業日終値 10743.01(‐117.13)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4522.45(‐114.61) 前営業日終値 4637.06(‐40.08)
<ロンドン株式市場> 大幅下落。年明け取引初日の下落幅としては2000年以来 の大きさとなった。12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が振るわず、鉱業 株が売られた。 FT100種は2015年の通年でも約5%安だった。 中国の12月のPMIは、前月に比べて低下ペースが加速し、景況改善と悪化の分か れ目となる50を10カ月連続で下回った。2016年は中国がより安定したスタートを 切るとの期待は後退した。 鉱業株指数 .FTNMX1770 は3.66%低下し、昨年12月中旬以来の大幅なマイナス となった。資源大手の英豪系BHPビリトン BLT.L とリオ・ティント RIO.L 、チリの銅 鉱山大手アントファガスタ ANTO.L 、スイスの資源大手グレンコア GLEN.L 、英同業のア ングロ・アメリカン AAL.L は3.2%から7.2%値下がりした。 原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は0.97%低下した。アジア圏の成長鈍化が懸 念されて原油価格が下落したことが響いた。その後、サウジアラビアがイランとの外交関 係を断絶すると発表。主要な原油生産国である両国の関係悪化で原油の供給が抑制される との見方が広がり、原油価格は持ち直した。 こうした中、産金大手のランドゴールド・リソーシズ RRS.L は2.4%上昇した。 世界経済に対する不安が高まる中、比較的安全な資産とされる金の逃避買いが集中し、金 価格が上昇したことが好感された。 石油探査企業ケアン・エナジー CNE.L は1.7%上昇した。セネガル沖の事業に関 する好調な結果が買い材料となった。
<欧州株式市場> 大幅続落。軟調な12月の中国製造業購買担当者景気指数(PM I)を受け世界的に株式相場が落ち込んだ。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は36.37ポイント(2.53% )安の1401.16と、昨年12月3日以来の大幅下落となった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は102.76ポイント(3.14% )安の3164.76。 ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は4.28%安だった。 12月の中国のPMIが前月と比べて落ち込みが拡大し、景況改善と悪化の分かれ目 となる50を10カ月連続で下回ったことで、中国株式市場ではCSI300指数<.CSI3 00>が7.02%低下。この日から導入されたサーキットブレーカー制度により取引は停 止された。 欧州の主要部門は全て値下がりし、中国を主な輸出先とする銘柄が多いSTOXX欧 州 600自動車・部品株指数 .SXAP は4.48%低下した。 STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP は1.45%低下。米国の在庫増加 を反映して原油価格が下がったことが響いた。ただ、原油価格はサウジアラビアとイラン の2大産油国の関係悪化を背景に最近つけた安値水準は上回っている。 市場の動揺を投影する形で、投資家の不安心理の度合いを示すユーロSTOXX50 ボラティリティ指数 .V2TX は上昇した。 こうした中、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA )傘下の高級スポーツ車メーカー、フェラーリ RAC.MI は0.5%高となった。この日ク ライスラーから分離してイタリアのミラノ市場に上場した。アクティブ・トレーダーズの 主席アナリスト、カルロ・アルベルト・デ・カーサ氏は、イタリアではこれまで上場を廃 止する企業が続いてきたとし、フェラーリのような大手ブランドの上場はイタリア市場に とって良い兆しだと話している。 フランス複合企業のブイグ BOUY.PA は1.7%高。フランス通信大手オレンジ