[26日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 5911.46(+34.46) 前営業日終値 5877.00(‐23.01)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9822.75(+86.60) 前営業日終値 9736.15(‐28.73)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4356.81(+45.48) 前営業日終値 4311.33(‐25.36)
<ロンドン株式市場> 反発し、FT100種総合株価指数 .FTSE は34.46ポ イント(0.59%)高の5911.46で取引を終えた。原油価格が上昇したことを受 け、これまで大きく売られてきた鉱業株が値上がりした。 原油市場は現在、ここ数十年において有数の深刻な供給過剰の状態にある。ただ、こ の日は主要産油国がこの問題に取り組むことでの合意に向けわずかながら前進していると の見方から、原油相場が上げ、石油大手の英BP BP.L や英蘭系同業のロイヤル・ダッチ ・シェル RDSa.L が買われた。 世界2位の経済規模を誇り、石油や金属といった1次産品の主要消費国である中国の 経済減速を懸念材料に、今年に入って株価は世界的に下落し、鉱業株指数 .FTNMX1770 は 約10%下落していたが、この日は5.44%上昇した。 資源大手アングロ・アメリカン AAL.L は11.8%上昇。傘下にあるデビアスのダ イヤモンドの売上げが増えたことが好感された。この日の銅価格の上昇も買い材料となっ た。 MBキャピタルのディレクター、マーカス・ブラス氏は、株式相場の先行きには明る さがみえると指摘。不安定な1次産品部門以外に目をやれば企業業績が堅調だからだと説 明し、増益となった住宅建設のクレスト・ニコルソン CRST.L は良い例だとした。
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。主要産油国が供給過剰解決に向けた合意 に至るとの期待から原油価格が上昇したほか、投機買いによって金属も値上がりし、1次 産品株が買われた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は12.44ポイント(0.94% )高の1335.90で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は 31.06ポイント(1.03%)高の3032.84だった。 STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP は2.38%上昇した。石油輸出国 機構(OPEC)の事務局長が非加盟国に減産を呼び掛けたことで、産油国が供給過剰対 策の合意に少しずつ近づいているかもしれないとの見方が広がった。 STOXX欧州600鉱業株指数 .SXPP は4.41%上昇。世界最大の金属消費国 の中国が2月上旬に春節の連休を迎えるのを前に、投機筋がショートポジションを買い戻 し、銅と亜鉛が数週間ぶりの高値をつけたことが好感された。 英資源大手アングロ・アメリカン AAL.L は11.8%上昇した。ダイヤモンド原石 の売上げが大幅に改善したとの発表が好感された。 英豪系資源大手リオ・ティント RIO.L とスイス同業のグレンコア GLEN.L 、金生産 のフレスニロ FRES.L は4.9%から7.7%上昇した。 ドイツの総合エンジニアリング企業シーメンス SIEGn.DE は8.6%上昇。好調な第 1・四半期決算を受け通期の利益見通しを引き上げたことが好感された。