[29日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6097.09(+1.08) 前営業日終値 6096.01(+83.20)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9495.40(‐17.90) 前営業日終値 9513.30(+181.82)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4353.55(+38.98) 前営業日終値 4314.57(+66.12)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が1.08ポイント(0 .02%)高の6097.09とほぼ横ばいで取引を終えた。世界最大の金属消費国であ る中国が追加の景気刺激に踏み切ったことで鉱業株が買われ、相場を下支えした。 中国人民銀行(中央銀行)は29日、減速する経済の再活性化を目的に預金準備率を 50ベーシスポイント(bp)引き下げた。経済減速に歯止めをかけようとする中国の最 新の動きを歓迎し、鉱業株が買われた。資源大手の英アングロ・アメリカン AAL.L は6 .6%、スイスのグレンコア GLEN.L は3.9%それぞれ上昇した。 スーパー国内4位モリソンズ MRW.L は5.9%高。米アマゾン AMZN.O と提携し、 生鮮食品や冷凍食品をオンラインで販売することが明らかになった。アクセンド・マーケ ッツのマイク・バンダルケン氏は「スーパー業界は依然、根本的な変化への対応で苦戦し ている。取引高を増やし、ブランドの勢力範囲を広げ、自助を強めようとしているモリソ ンズにとってこの合意は朗報だ」と述べる。 スーパー国内最大手のテスコ TSCO.L は、競争の激化が不安視され、株価が2.0% 下落した。
<欧州株式市場> 小幅続伸で取引を終えた。20カ国・地域(G20)財務相・中 央銀行総裁会議が成長促進の具体策で合意できなかったことが投資家を失望させたが、中 国が追加緩和に踏み切ったことが相場を下支えした。 この日発表の2月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)が予想外のマイナスとなり、 欧州中央銀行(ECB)が来月、追加刺激策を導入するとの期待が広がったことも相場を 押し上げた。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は8.74ポイント(0.67%)高の 1313.74と2月2日以来の高値で取引を終えた。ただ、世界経済見通しの懸念が重 しとなり、月間ベースでは3カ月連続のマイナスとなった。DJユーロSTOXX50種 指数 .STOXX50E は16.59ポイント(0.57%)高の2945.75だった。 G20は、不安定化する資本の流れや1次産品の値下がりなど成長に対するリスクを 指摘した上で、世界経済の回復に向けて超低金利政策の先を見据えなくてはならないとし た。 資産運用会社カルミニャックのマネジングディレクター、ディディエ・サンジョルジ ュ 氏は「G20の結論は、政策当局者が市場からの圧力をまだ十分に感じていないと確 認させるものだ」と述べる。 こうした中、中国人民銀行(中央銀行)は減速する経済の再活性化に向けて、預金準備率 を50ベーシスポイント(bp)引き下げた。 世界最大の金属消費国である中国の追加刺激策導入で金属価格が値上がりし、STO XX欧州600鉱業株指数 .SXPP が3.43%上昇した。 STOXX欧州 600自動車・部品株指数 .SXAP は1.71%上昇した。自動車大 手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) FCHA.MI が4.3%値上 がりし、業界全体をけん引した。フランスのプジョーシトロエングループ(PSA)