[2日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6147.06(‐5.82) 前営業日終値 6152.88(+55.79)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9776.62(+59.46) 前営業日終値 9717.16(+221.76)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4424.89(+18.05) 前営業日終値 4406.84(+53.29)
<ロンドン株式市場> 小反落し、FT100種総合株価指数 .FTSE が5.82ポ イント(0.09%)安の6147.06で取引を終えた。民間放送大手ITV ITV.L や品質・安全評価サービスのインターテック ITRK.L が売られ、全体水準を押し下げた。 ITVは3.5%安。通期利益が増えたほか特別配当も発表したものの、広告収入に 関する見通しが慎重で株価の重しとなった。 CMCマーケッツのチーフマーケットアナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「主要 チャンネルで視聴率が下がっている。広告収入は増えているが、市場シェアを失いつつあ るとみている」とした。 インターテックは4.6%下落した。通期決算が期待外れと一部で受け止められたほ か、ゴールドマン・サックスが目標株価を引き下げたことが嫌気された。 この日発表された2月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)が予想外に10カ月 ぶりの低水準に落ち込んだこともロンドン株の重しとなったという。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。銀行株が5営業日続伸したほか、鉱業株 も買われ全体水準を押し上げた。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は激しい値動きが続いた後、8.93ポ イント(0.67%)高の1341.88で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種 指数 .STOXX50E は25.75ポイント(0.86%)高の3022.14だった。 欧州の株価は年明けに落ち込んだ。世界第2の経済大国である中国の減速や、低金利 と緩慢な成長の環境が銀行の経営にもたらす打撃が不安視された。 STOXX欧州600銀行株指数 .SX7P は部門別で今年最も不振だったが、この日 は3.40%上昇した。欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事が、低金利環境下では 銀行の業績が圧迫されるとの懸念を認識していると発言したことが材料視された。一部の 投資家は、ECBが来週の理事会で銀行を支援するような手段を講じるのではないかと受 け止めた。 ウニクレディト CRDI.MI とサンタンデール SAN.MC 、クレディ・スイス CSGN.VX は 5.2%から6.7%値上がりした。 STOXX欧州600鉱業株指数 .SXPP は3.73%上昇した。中国が今週、銀行 の預金準備率を引き下げ、その他の構造改革も実施すると発表したことで、中国の不動産 市場は回復の兆しを見せている。中国は主要な金属消費国であることから金属価格が上昇 し、鉱業株の追い風となった。 英資源大手のアングロ・アメリカン AAL.L は6.7%、鉄鋼世界最大手のアルセロ ール・ミタル ISPA.AS は7.6%それぞれ上昇した。 一方、イタリアのサングラス・眼鏡大手ルクソティカ LUX.MI は4.7%下落し、F TSEユーロファーストで最も不振だった。業績見通しを引き下げたほか、特別配当を出 さないとしたことが嫌気された。 英民間放送大手ITV ITV.L は3.5%安だった。慎重な見通しを示したことが、 利益増加や特別配当の株価押し上げ効果を相殺した。