(内容を追加しました。) [上海 3日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 前場終値 2856.1439 6.4628高 1719.3億元(上海A株) 寄り付き 2847.3305 2.3506安 前営業日終値 2849.6811 116.5111高 2585.1億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 前場終値 19914.18 89.31安 452.9億香港ドル 寄り付き 20082.01 78.52高 前営業日終値 20003.49 596.03高 926.9億香港ドル
3日の中国株式市場は続伸して前場を終えた。前日に不動産市場に回復の兆しが見え ることが好感されて上昇した不動産株が、この日も堅調に推移した。 上海総合指数 .SSEC の前場終値は6.4628ポイント(0.23%)高の285 6.1439。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 は1.723ポイント(0.06%)高の3053.056。 アナリストの間では、5日から開催される第12回全国人民代表大会(全人代、国会 に相当)を前に、政府が相場を安定させようとしているとの見方が出ている。ただ、相場 反発の継続は、市場を驚かせるような買い材料となる政策が全人代で発表されるかどうか にかかっているという。 東莞証券のストラテジスト、パン・シャオチャン氏は「最近のボラティリティの高さ は、投資家の信頼感がぜい弱であることを示している」と指摘。「今のところ経済回復を 示す証拠はほとんどなく、政府による供給側の改革が成功するかどうかなど、不透明感は 強い」と述べた。 一方で、投資家の一部からは楽観的な見方も出始めている。 上海に拠点を置く富裕層向け資産運用会社の創業者であるリャオ・ビン氏は、政府は 金融政策を比較的緩和方向に維持し、不動産市場を支援し、人民元の下落を食い止めるこ とで構造改革に必要な時間を稼いでいるとの見方を示し、「元の不安定性や不動産価格下 落に対する懸念が後退したことで、中国株式市場の下方リスクは著しく縮小した」と述べ た。
香港市場は反落。前日に7週間ぶり高値をつけた反動で、この日は利益確定の売りが 優勢となった。 ハンセン指数 .HSI は89.31ポイント(0.45%)安の1万9914.18。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は2.10ポイント(0.03%)安 の8371.99で前場を終えた。 エネルギー株 .HSCIE と資源株 .HSCIM は逆行高。