[10日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6036.70(‐109.62) 前営業日終値 6146.32(+20.88)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9498.15(‐224.94) 前営業日終値 9723.09(+30.27)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4350.35(‐75.30) 前営業日終値 4425.65(+21.63)
<ロンドン株式市場> 反落し、2月下旬以来、約2週間ぶりの安値で取引を終えた 。1次産品関連が売られて全体水準を押し下げた。 鉱業株指数 .FTNMX1770 は3.64%低下した。世界最大の金属消費国である中国の 成長減速や需要鈍化が不安視され、金属価格が下落したことが背景にある。チリの銅生産 大手アントファガスタ ANTO.L と資源大手の英豪系BHPビリトン BLT.L 、同行の英ア ングロ・アメリカン AAL.L は4.7%から5.2%値下がりした。 原油価格が約3カ月ぶりの高値から反落し、原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は3 .13%低下した。製油所が保守整備に入ることを見越して、在庫が過去最高水準からさ らに増す可能性があることや、主要産油国による増産凍結を話し合う会合は、イランの参 加なしには実現しないとする関係筋の話が材料視された。 一方、保険大手アヴィヴァ AV.L は1.3%上昇した。昨年の営業利益が20%増と 市場予想を上回ったほか、昨年買収したフレンズ・ライフとの統合作業が予定より早く進 行しているとしたことも好感された。 ロンドン株は取引時間の早い段階に上昇していた。欧州中央銀行(ECB)がマイナ ス金利を拡大したほか、資産買い入れも月600億ユーロから800億ユーロに増やした 。市場は700億ユーロへの増加を予想していた。
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。取引時間の早い段階は、欧州中央銀行( ECB)の追加緩和発表で買われたが、ドラギ総裁が記者会見でさらなる利下げは想定し ていないと発言したことで相場は下落に転じた。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は23.66ポイント(1.77%)安 の1311.74で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は45.40ポイント(1.51%) 安の2970.78だった。 ECBは10日、マイナス金利の拡大と資産買い入れの増額を発表。FTSEユーロ ファーストは約2.6%高となる場面もあった。 アンシリア・キャピタルのファンドマネージャー、ジュセッペ・セルサーレ氏は、E CBの追加緩和発表でユーロを大きく売り込んでいた投資家は、ドラギ総裁の発言に驚い たと話す。発言後、ユーロは対ドルで急反発し、株価には下落圧力が働いたという。 ただセルサーレ氏は「短期的な分刻みの市場の反応とは別に、ECBの景気刺激策は 重要だ。特に銀行にとっては、ゼロ金利やマイナス金利で長期資金の調達の可能性を開く ものとなる」とも指摘している。 ユーロ/ドルが約3週間ぶりの高値に跳ね上がったことで、STOXX欧州600自 動車・部品株指数 .SXAP は4.10%低下した。部門別で最も軟調だった。自動車メー カーは輸出依存度が高く、その株価はユーロの値動きに左右される傾向がある。 この日は原油価格の下落で、STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP も3. 24%低下した。 STOXX欧州600鉱業株指数 .SXPP は3.76%安。中国の需要鈍化懸念によ る銅の値下がりが嫌気された。 ECBは銀行に超低金利で融資する長期資金供給の実施も決めた。ユーロ圏周辺国の 銀行にとって良いことだと受け止められ、イタリアのインテサ・サンパオロ ISP.MI やウ ニクレディト CRDI.MI 、スペインのバンキア BKIA.MC やバンコ・ポピュラール POP.MC は1.1%から4.6%値上がりした。STOXX欧州600銀行株指数 .SX7P は0. 52%安にとどまった。