[11日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6139.79(+103.09) 前営業日終値 6036.70(‐109.62)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9831.13(+332.98) 前営業日終値 9498.15(‐224.94)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4492.79(+142.44) 前営業日終値 4350.35(‐75.30)
<ロンドン株式市場> 反発。銀行株が買われ全体水準を押し上げた。 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、10日の追加緩和発表の記者会見でさらな る利下げを否定したことで、11日も株価は当初マイナス圏に落ち込んだ。ただ、超低金 利で銀行に融資する4年間の長期資金供給(TLTRO)が追加緩和策に入っていること が好材料と受け止められ、株価はプラスへ転じた。 アクセンド・マーケッツのアナリストらは投資家向けのメモで「ドラギ総裁の発言で 市場は怒りを爆発させたが、われわれは、それでもなお昨日の緩和策は総じてプラスの内 容だとみている。量的緩和拡大の可能性はあるほか、TLTROの借り換え計画がマイナ ス金利の銀行への打撃をある程度和らげる。ユーロ圏の成長と物価を押し上げる見込みが ある」と述べた。 大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS) RBS.L とバークレイ ズ BARC.L 、スタンダード・チャータード銀行 STAN.L は3.6%から4.3%の値上が りとなった。 保険大手アヴィヴァ AV.L は前日に続き買われ6.4%高。FT100種の中で伸び が最も大きかった。前日発表の決算が好意的に受け止められ、この日はUBSが目標株価 を引き上げた。 北海ブレント原油の値上がりに伴って石油・ガス株も買われた。 ECBの景気刺激策発表で金属価格も上昇し、鉱業株が値上がりした。
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が前日、銀行に 超低金利で融資する長期資金供給の実施を決めたことで、最も恩恵を受けるとされるユー ロ圏周辺国の銀行株が買われた。金属や原油価格の持ち直しで1次産品関連も値上がりし た。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は35.73ポイント(2.72%)高 の1347.47で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は103.02ポイント(3.47% )高の3073.80だった。 ECBは前日、経済成長に弾みをつけるため、追加緩和策を発表した。金利を一段と 下げるとともに、資産買い入れの対象に社債を追加。貸し出し促進のため銀行への長期資 金供給(TLTRO)も決めた。 STOXXユーロ圏銀行株指数 .SX7E は6.72%上昇し、部門別で最も大幅に伸 びた。イタリアのインテサ・サンパオロ ISP.MI とウニクレディト CRDI.MI 、スペイン のバンキア BKIA.MC 、バンコ・ポピュラール POP.MC は7.5%から12.8%の大幅 上昇となった。 シティグループは顧客に対して欧州の銀行株 .SX7P を買うことを推奨した。ユーロ 高の影響を比較的受けにくい上、足元で株価は割安だと指摘した。一方で11日に2.8 0%上昇した工業株 .SXNE については売りポジションをとることを勧めた。為替に左右 されやすい上、業績と比較して株価に過熱感が出ていると指摘した。 この日は原油が2%以上値を上げ、STOXX欧州600石油・ガス株指数 .SXEP は2.67%上昇した。 主要金属価格も大幅に上がり、STOXX欧州600鉱業株指数 .SXPP は3.10 %上昇した。個別銘柄では英豪系リオ・ティント RIO.L と英アングロ・アメリカン