[リヤド/ドバイ 14日 ロイター] - サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は14日、国内石油生産について、10月から11月にかけて9月の石油施設攻撃前の水準を上回るとの見通しを示した。
リヤドで開かれたロシアとサウジの投資イベントで述べた。
10月と11月の生産は日量986万バレルに達する見通し。
同国では9月の石油生産が14日の攻撃を受け、8月比で日量66万バレル減少し日量913万バレルとなっていた。
同相は国内の生産能力が11月末までに日量1200万バレルに達すると予想。現在の輸出は日量690万バレル前後となっている。
同相は、石油輸出国機構(OPEC)プラスの協調減産の一環として実施している日量40万バレル前後の自主的な減産を継続する方針も示した。
関係筋が14日明らかにしたところによると、OPECプラスの9月の減産順守率は200%を超えた。
同相は、原油価格よりも原油市場の安定を重視すべきだとの認識を示した。
OPECプラスは12月に会合を開き、来年の生産政策を決定する。
同相は「(生産目標を達成できなかった)ナイジェリア、ガボン、南スーダン、イラクがOPECプラスの合意を10月に完全に順守することを期待する」と述べた
同じ会合に出席したロシアのノバク・エネルギー相は、現在の協調減産を変更する話し合いは行われていないと発言。ロシアは協調減産に完全にコミットしているとも述べた。
クウェートのファディル石油相は記者団に対し、協調減産を拡大するかどうかは「未定」とした。[nL3N27003Y]