[ブエノスアイレス 18日 ロイター] - ブエノスアイレスのオンライン調査会社Clivajesの世論調査によると、今月27日のアルゼンチン大統領選は、第1回投票で野党候補のフェルナンデス元首相が現職のマクリ大統領をほぼ20%ポイントの差で破る公算となっている。実現すれば、1回の投票での勝利となる。
調査では、フェルナンデス氏の予想得票率は53.7%、マクリ大統領は33.2%で、他の調査とほぼ同様の結果となった。
フェルナンデス氏は、当選したら景気後退(リセッション)とインフレに悩む経済に成長をもたらすとしている。
アルゼンチンは、金融市場の低迷で債務不履行(デフォルト)の危機に直面しており、マクリ大統領は1000億ドル前後の債務返済延期計画を打ち出した。
最近は雇用創出や減税などの措置を講じているが、貧困層が人口に占める割合が任期中に35%を超える中、再選の見通しはほぼないことが調査などで示されている。
一方投資家らは、フェルナンデス氏が当選した場合、経済に強い規制をかける可能性があると懸念している。
アルゼンチンの法律では、第1回投票で勝利するには、候補者が45%の票を得るか、2位の候補と10%ポイントの差を付けて40%の票を得る必要がある。