サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

トランプ氏、香港への優遇措置廃止へ大統領令に署名 対中制裁も

発行済 2020-07-15 07:17
更新済 2020-07-15 10:09
© Reuters. トランプ米大統領、香港への優遇措置停止に向けた大統領令に署名

[ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米大統領は14日、中国が香港への統制を強める「国家安全維持法(国安法)」を巡り、中国の「抑圧的な行動」への対抗措置として、米国が香港に対し認めてきた優遇措置を廃止する大統領令に署名した。

香港の自治を侵害した中国の当局者やその加担者のほか、そうした当局者らと取引のある銀行に制裁を科すことを求める法案にも署名した。この法案は今月議会で可決され、14日が大統領の署名期限となっていた。

トランプ氏は会見で「香港の人々に対する攻撃的な行動に対し中国に責任を取らせるための法案と大統領令に署名した」と表明。香港が長年受けてきた優遇措置を終わらせるとし、「特権がなくなり、経済的な特別措置や機密技術の輸出もなくなる。香港は中国本土と同じ扱いになる」と述べた。

ホワイトハウスのファクトシートによると、大統領令には香港のパスポート保持者を対象にした特別措置を廃止する内容が盛り込まれている。

トランプ氏は5月、香港に認めてきた優遇措置の廃止に向けた手続きに入ると表明。即時停止には踏み切らなかったが、犯罪人引き渡しから軍民両用技術の輸出規制まであらゆる措置が対象になるとしていた。

ある米当局者は匿名を条件に、香港の自治侵害に関与した中国の当局者や組織に対し、米国への渡航禁止の拡大や米財務省の制裁を含む措置を政権が準備していると語った。

ただ時期などは不透明だ。ホワイトハウスはこれまでにもそうした制裁の可能性を示唆してきたが、これまでのところ名前や人数を特定せずにビザ(査証)を制限するにとどまっている。

米中間では、新型コロナウイルスの感染拡大や南シナ海での中国の軍事力強化、新疆ウイグル自治区での人権侵害、貿易不均衡などを巡り緊張が高まっている。

© Reuters. トランプ米大統領、香港への優遇措置停止に向けた大統領令に署名

トランプ氏は新型コロナを巡り「われわれは、ウイルスを隠蔽し世界に広げた責任が完全に中国にあると考えている。中国は感染拡大を食い止めることができたはずで、そうすべきだった。発生時に発生地で対応していれば容易だっただろう」と述べ、中国の対応が不十分だったと非難した。

中国の習近平国家主席と協議する予定があるかとの質問に対しては「彼と話す計画はない」と答えた。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます