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NZ中銀、政策金利を据え置き 追加措置の用意

発行済 2020-09-23 11:34
更新済 2020-09-23 13:45
© Reuters. NZ中銀、政策金利0.25%に据え置き 資産買い入れ維持

[ウェリントン 23日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は23日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを0.25%に据え置いた。

ただ、世界各国で新型コロナウイルスの流行が続いており、金融政策を通じて長期にわたって大規模な経済支援を実施する必要に迫られる可能性があるとの認識を示した。

ロイター調査ではエコノミスト全員が据え置きを予想していた。

中銀はまた、大規模資産買い入れ(LSAP)プログラムの規模を最大1000億NZドル(663億2000万米ドル)に据え置いた。

ただ中銀は、追加措置が必要になる可能性があるとし、ハト派的な姿勢を示した。「貸し出し向けの資金供給プログラム(FLP)」、マイナスのオフィシャル・キャッシュレート、外国資産購入といった追加措置を講じる用意があるとしている。

中銀は声明で「物価・雇用に関する責務を果たし、金融の安定を促すため、金融政策を通じて長期にわたって大規模な経済支援を提供する必要があるとの認識で一致した」と表明。

「追加の刺激策を提供する用意があるとの認識でも一致した」と述べた。

中銀はFLPの準備が年内に整うとの見通しも示した。

NZドルは中銀の発表を受けて0.3%下落した。

キャピタル・エコノミクスのアナリスト、ベン・ウディ氏は「中銀は、今回もマイナス金利に向けた地ならしを続けた。来年初めにはオフィシャル・キャッシュレートがマイナスに引き下げられるだろう」と予想した。

中銀は、新型コロナの流行を受けて今年3月に75bpの利下げを実施して以降、4回連続で政策金利を据え置いている。

先週発表された第2・四半期の国内総生産(GDP)は、新型コロナウイルス対策で企業の活動が制限される中、季節調整済み前期比12.2%減と、過去最大の落ち込みとなった。

中銀は、特にオークランドで、新型コロナの流行に伴う制限措置が依然として経済活動や企業・消費者信頼感の重しになっていると指摘。景気の低迷が続き、賃金補助などの対策も終了するため、失業と企業の閉鎖が増えるとの見通しを示した。

オーストラリアでも豪準備銀行(中央銀行)が来月にも利下げを実施するとの観測が高まっている。

ウエストパック銀行 (AX:WBC)のエコノミスト、ビル・エバンズ氏は23日、豪中銀が10月6日の会合で政策金利と3年債利回り目標を0.25%から0.1%に引き下げるとの見通しを示した。

*内容を追加しました。

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