[22日 ロイター] - 米共和党の重鎮だった故ジョン・マケイン元上院議員のシンディ夫人は22日、11月の大統領選で同党の現職トランプ大統領と対決する野党・民主党のバイデン前副大統領を支持すると表明した。
シンディ夫人はツイッターに「私の夫には国が最優先という信条があった。われわれは共和党員だが米国人を最優先にすべきだ。大統領選で国としての価値観を守ろうとしているのはジョー・バイデンだけだ」と投稿した。
バイデン氏とマケイン氏は異なるイデオロギーを掲げていたものの、長年の友人だった。バイデン氏は先に、資金調達のオンラインイベントで支援者らに対し、トランプ氏が戦死した米兵を「間抜け」、「負け犬」と呼んだとの米誌アトランティックの報道を受け、シンディ夫人が自身への支持を決めたと語っていた。
トランプ大統領は同誌の報道を否定している。トランプ氏はマケイン氏がベトナム戦争に従軍し、捕虜となった経験を軽視する発言を過去にしており、両氏の間には長年、確執があった。
マケイン氏はアリゾナ州選出の上院議員を30年以上務め、2008年の大統領選で共和党候補に選ばれ、民主党のオバマ氏と争った。18年に脳腫瘍のため亡くなった。今年8月にはマケイン氏の元スタッフ100人以上がバイデン氏への支持を表明している。