[ボゴタ 29日 ロイター] - 南米コロンビアで29日、ドゥケ大統領の任期満了に伴う大統領選が行われ、元ゲリラでボゴタ市長を務めた左派のグスタボ・ペトロ氏がトップに立ち、予想に反して2位に入った実業家ロドルフォ・エルナンデス氏と共に6月19日の決選投票に進むことになった。
開票率96.2%時点で、ペトロ氏の得票率は40.3%。エルナンデス氏は28.1%を獲得している。
62歳のペトロ氏は年金の再分配、公立大学の無償化、長年にわたる不平等の改革などを公約とし、一貫して支持率調査でリードしてきた。
また、左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」と2016年に交わした和平協定を完全に履行し、現在も活動を続ける別の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」との協議を模索すると約束。石油・ガスの新規開発を全て停止する政策も掲げる。
一方、エルナンデス氏は交流サイトを活用した選挙戦で、最後の2週間で支持率が上昇。役人の特権を廃止し、倹約型の政治を公約にしている。一方で、ブカラマンガ市長時代の汚職疑惑で捜査対象になっている。