水曜日のアジア市場はアメリカ株式市場が下落した事を受け、いったん値を下げて始まったが、次第に切り返しを見せ、午後1時の時点では総じて前日比で上昇している。
ダウ平均は125.98ポイントの下落を見せ25,191.43、S&P 500は2740.69となり0.6%の下落。ナスダック総合指数 も0.4%安の7,437.54となった。
キャタピラー株(NYSE:CAT)は業績の見通しが投資家の失望を招き、10%の大幅下落となった。 発表によると鉄鋼価格やアメリカの関税の上昇は企業へのコスト高が見込まれるとのことだ。
またエネルギー関連企業も1%以上の原油価格の高騰が約5週も続いている事によりスランプに陥っている。
日興アセットマネジメントのチーフグローバルストラテジスト、ジョンベイル氏は「今週は四半期決算発表が多く、結果に対してどのように市場が反応するのかは重要な点です。特に資本財セクターは貿易戦争が起因となって事業が混乱していないか確認するべきです」と語った。
アジアに目を移すと日本の 日経225は0.58%の上昇。日経製造業購買担当者指数 (PMI) は季節調整の影響か9月の52.5から53.1へ上昇した。
スバル(SUBARU)株は(T:7270)23日に業績予想を下方修正して発表した事により、6%もの下落を見せている。
韓国の コスピ は0.3%の下落。サムスン電子 (KS:005930) が1.2%、SKハイニックは(KS:000660) 2.9%とそれぞれ下落している。
中国の上海総合指数は1.53%、深セン総合指数 は0.79%、香港 ハンセン指数 は0.94%の上昇となっている。
オーストラリアのASX 200は0.15%下落。
他のニュースでは、トランプ大統領はパウエルFRB議長を指名した事について「後悔している」と述べ、金利の引き上げが米国経済を危険に晒しているとした。
ウォールストリートジャーナルとのインタビューで「オバマ政権時は金利がゼロだったので、現在の連邦準備制度理事会(FRB)の対応には非常に不満だ」と述べ「何か良い事をする度に金利を引き上げる」とFRBを批判した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、今年米国経済が予想よりも堅調に推移している事を示すデータが発表された後、3回金利を引き上げた。市場は年末までにFRBが再び金利を引き上げることを予想している。