木曜日、Evercore ISIはアクセンチュア・ピーエルシー（NYSE: ACN）株のアウトルックを調整し、目標株価を390.00ドルから375.00ドルに引き下げた。
今回の調整は、アクセンチュアの2024年度第3四半期決算が予想をわずかに下回ったことを受けたもの。同社の調整後1株当たり利益（EPS）は3.13ドルで、Evercore ISIとコンセンサス予想にそれぞれ0.05ドル、0.01ドル届かなかった。
アクセンチュアの当四半期売上高もEvercore ISIおよびコンセンサス予想をそれぞれ1%ポイント下回った。これは、裁量的ITサービスにおける支出の低迷が続いているためである。
こうした不足にもかかわらず、アクセンチュアの新規契約件数は現地通貨ベースで前年同期比26%増と大幅に増加し、売上高営業利益率は1.3倍と好調だった。これは、コンサルティングとマネージド・サービスの好調な業績に後押しされたもので、それぞれ1.1倍と1.5倍の簿価比を記録した。
アクセンチュアの新規契約件数は、変革につながる大型案件の健全なパイプラインを示しており、これらの契約が収益を上げ始めると、2025会計年度の収益成長率を押し上げると予想される。
アクセンチュアの2024会計年度第4四半期の見通しは、売上高が160億5,000万ドルから166億5,000万ドルの間で、コンセンサス予想の中間値である165億5,000万ドルを若干下回ると予想している。
2024会計年度通期については、アクセンチュアは現地通貨ベースで1.5%から2.5%の範囲に売上高成長率予測を修正した（コンセンサス予測は1.9%）。
さらに、EPSガイダンスをコンセンサス予想の12.11ドルを下回る11.85ドルから12.00ドルの範囲に修正した。これらの修正数値は、今会計年度に直面した課題を反映したものであり、今後の業績予想への布石となる。
その他の最近のニュースでは、ITサービス・プロバイダー大手のアクセンチュアが、年間売上高成長率を市場予想を上回る1.5％～2.5％と予想した。
これは、人工知能技術の導入が進むなか、アクセンチュアの事業戦略に対する自信を反映したものだ。アクセンチュアと防衛テクノロジー企業のL3ハリス・テクノロジーズは戦略的協業で、アクセンチュアのデジタルテクノロジーに関する専門知識を活用し、L3ハリスのデジタル改革を進めることを目指している。
最近のアナリストの調整では、パイパー・サンドラーがアクセンチュアの目標株価を引き下げ、厳しい需要環境と広範な経済の不確実性を挙げている。
一方、ドイツ銀行は、アクセンチュアの2024年通期の増収見通しがIT支出環境の低迷により調整されると予想し、目標株価を据え置いた。
ドイツ銀行では、アクセンチュアの2024年度第3四半期の売上高は約165億6000万ドル、1株当たり利益は3.17ドルと予想している。
アクセンチュアの最近の動きとしては、新最高財務責任者にアンジー・パーク、欧州・中東・アフリカ担当最高経営責任者にマウロ・マッキが就任するなど、大幅なリーダーシップの交代があった。また、ハイテク産業向け組込みソフトウェアのスペシャリストであるTeamexpatの買収など、事業展開にも積極的である。
インベスティング・プロの洞察
アクセンチュアの最近の業績とエバーコアISIによる同社株の最新見通しは、インベスティング・プロの洞察でさらに文脈を整理することができます。アクセンチュアの時価総額は1,976.7億ドルで、PERは25.57倍。2024年第2四半期時点の過去12ヵ月間の調整後PERは23.35倍で、投資家が成長に対してプレミアムを支払っていることを示唆するPEGレシオは16.02倍となっている。
アクセンチュアは4年連続の増配、20年連続の配当維持など、配当政策に強靭さを見せている。さらに、同社は52週安値近辺で取引されており、強固な簿価比率と健全な案件のパイプラインを考慮すると、投資家にとって潜在的なエントリー・ポイントとなる可能性がある。
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