カリフォルニア州サンノゼ発-ディープテックの新興企業であるXL8とストリーミング・テクノロジー企業であるCineverse（NASDAQ：CNVS）は、XL8のAIを活用したキャプションとローカライゼーション機能でCineverseのMatchpointプラットフォームを強化する契約を締結した。この提携は、世界中の視聴者に対応するための先進的なAI駆動ツールを取り入れることで、コンテンツ管理と配信に革命を起こすことを目的としている。
この提携は、AIが生成する字幕やキャプションを含むXL8のリアルタイム・ローカリゼーション・ソリューションを、Cineverseのコンテンツ管理・配信プラットフォームであるMatchpointに活用するものです。この統合により、大規模なコンテンツ・ライブラリーのキャプションとローカライズのプロセスが効率化され、コストの削減と多様で利用しやすい翻訳が提供されることが期待されます。AIローカリゼーションをメディアサプライチェーンに組み込むことで、Cineverseはより幅広いコンテンツをより効率的に配信できるようになった。
XL8のMediaCAT APIは、Cineverseのデジタル・メディア・サプライ・チェーンの重要な構成要素となり、同社のMatchpoint OTTおよびストリーミング・プラットフォームを強化する。Matchpointの自動ワークフローには、XL8のAI技術によって促進される翻訳、キャプション、ローカライズが含まれるようになります。無料広告付きストリーミングTV（FAST）分野のリーダーであるCineverseは、この新機能によって強化されるスケーラブルなコンテンツ配信スイートを提供している。
XL8のCROであるジョシュ・パイン氏は、このパートナーシップに誇りを示し、同社のプラットフォームをFAST向けの自動メディア配信システムに統合することの意義を強調した。Cineverse社のCOO兼CTOであるTony Huidor氏は、XL8のAI技術をMatchpointに組み込むことで、Cineverse社とそのパートナーが大きなコストをかけずに国際的な事業展開を行えるようになる利点を強調した。
XL8独自のAI技術は80万時間以上のコンテンツを翻訳し、45以上の言語をサポートしている。シネバースは、7万1000本以上のプレミアム映画、シリーズ、ポッドキャストを、毎月8200万人以上のユニーク視聴者に配信しており、今回の提携により、そのサービスはさらに強化されることになる。
シネバースの最高戦略責任者兼社長であるエリック・オペカは、2024年6月24日から26日までコロラド州デンバーで開催されるStreamTV Showでプレゼンテーションを行う予定であり、そこでは最新のストリーミング業界の革新が紹介される。
その他の最近のニュースとして、シネバース・ポッドキャスト・ネットワークはリスナーベースとダウンロード数が大幅に急増し、北米のリスナーランキングで8位にランクインした。収益が49％増加した同ネットワークは、年度末までに月間ダウンロード数とストリーム数を2000万以上に増やす計画だ。さらに、シネバースはボンドイット・メディア・キャピタルと北米映画プロジェクトの製作、買収、配給に関する共同出資パートナーシップを締結し、"Terrifier 3 "の国内配給権を開始した。
さらに、シネバースはKonami Cross Media NY, Inc.とのパートナーシップを延長し、広く認知されているアニメシリーズ「遊☆戯☆王」の継続的な配信を確保した。 この契約により、様々なプラットフォームやチャンネルパートナーに約400時間のコンテンツが提供されることになる。同社のRetroCrushチャンネルは、Konami Cross Media NYから新たなタイトルを提供される予定で、アニメコンテンツがさらに充実することになる。
InvestingProの洞察
シネバース (NASDAQ: CNVS) がXL8との提携を通じてマッチポイントプラットフォームの強化に乗り出すにあたり、同社の将来の業績に影響を与える可能性のあるいくつかの主要な財務指標と洞察に注目する価値がある。時価総額1,100万ドル強のシネバースは、ストリーミング・テクノロジー・セクターでは比較的小さなプレーヤーだ。同社の財務の健全性は株価純資産倍率に反映されており、株価はわずか0.27で、簿価に対して低い評価で取引されていることを示しています。
シネバースのInvestingProのヒントの一つは、同社が新技術やパートナーシップに投資する際に投資家にとって重要な考慮事項である大幅な現金燃焼率である。さらに、アナリストは今年度の売上高減少を予想しており、事業規模の拡大とコンテンツ提供の拡大に取り組む同社にとって逆風となる可能性がある。
また、投資家は株価のボラティリティにも注意する必要がある。過去1ヶ月の株価総リターンは-16.99%で、株価は大きく変動している。さらに、株価は52週安値近辺で取引されており、これはバリュー投資家にとっては買いのチャンスであり、同社の短期的な見通しを懸念する投資家にとっては警戒すべきフラグである。
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