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NY市場サマリー(16日)ドル上昇、ナスダック下落

発行済 2020-09-17 06:30
更新済 2020-09-17 06:36
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[16日 ロイター] -

<為替> 不安定な値動きの中、ドルが上昇。米連邦準備理事会(FRB)が16日までに開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利政策を維持すると同時に、当面の経済見通しを引き上げたことが材料視された。

FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置き、インフレ率が「当面、(2%目標を)緩やかに超える」軌道にあると判断するまで、低金利を維持する方針を示した。また、今年の経済成長率見通しについては、マイナス3.7%と、6月予想時のマイナス6.5%から落ち込み幅を大幅に縮小した。

ドル指数 (=USD)は0.07%高の93.19。

ユーロ/ドル (EUR=)は0.41%安の1.1797ドル。

一方、円は対ドルで104.81円と、2カ月半ぶりの高値を付けた。

フォレックスライブのチーフ為替アナリスト、アダム・ボタン氏は「日本政治を巡る不透明性が円への主要な追い風となっている。安部首相の退任を受け、日本の投資家がリスクを低減させる中、円買いが強まっている」と述べた。

オフショア人民元も対ドルで6.7426元に上昇し、昨年5月以来の高値を更新。前日発表された8月の中国鉱工業生産が8カ月ぶりの高い伸びを記録し、小売売上高が今年初めてのプラスとなったことを受け、他国が米国より速いペースでコロナ禍からの景気回復を遂げるとの見方が広がり、ドルへの圧迫材料となっている。

<債券> FRBが金利を当面はゼロ%近辺にとどめる姿勢を示したことを受け、長期債を中心に利回りが上昇し、イールドカーブがスティープ化した。

FOMC声明発表を受け、インフレ期待の影響を受けやすい長期債を中心に利回りが上昇した。終盤の取引で10年債 (US10YT=RR)利回りは0.6887%と、前日終盤から1ベーシスポイント(bp)上昇。一時は0.702%まで上昇した。30年債 (US30YT=RR)利回りは1.7bp上昇の1.4466%。

2年債 (US2YT=RR)利回りは0.137%にやや低下。2年債と10年債の利回り格差 (US2US10=RR)は55bpと、朝方の取引から約3bp拡大し、7月24日に付けた33bpから大きく拡大した水準にある。

<株式> S&P総合500種 (SPX)とナスダック総合 (IXIC)が下落して取引を終えた。FOMC後に発表された声明を受け、FRBが長期にわたり金利をゼロ付近に維持するとの見方が強まったものの、IT(情報技術)株への売りに押された。

FOMC声明発表後、主要株価指数は一時上げ幅を拡大し、ダウ工業株30種 (DJI)は1%超上昇する場面もあったが、引けにかけてIT株を中心に売られた。

個別銘柄ではフェデックス (N:FDX)が5.8%高。四半期決算で利益が予想を上回ったことを好感した。

スポティファイ・テクノロジー (N:SPOT)は1.3%安。アップルが前日、動画・音楽配信などのサブスクリプションサービスを合わせた「Apple One(アップルワン)」を発表したことが重しとなった。

<金先物> FOMCに注目が集まる中で買われ、3日続伸。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比4.30ドル(0.22%)高の1オンス=1970.50ドル。

FRBが金融緩和策を長期間維持するとの見方が、金利を生まない資産である金相場の支援材料となった。また、米商務省が朝方に発表した8月の小売売上高(季節調整済み)が前月比0.6%増と、市場予想の1.0%増を下回ったことも安全資産とされる金買いを後押し。ただ、外国為替市場ではドルが対ユーロで強含みに推移し、ドル建てで取引される金に割高感が生じたため、次第に上値を削る展開となった。

<米原油先物> 原油在庫の大幅減を示す官民の週報やハリケーンに伴う供給混乱見通しを受け、大幅続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.88ドル(4.91%)高の1バレル=40.16ドル。これは3日以来約2週間ぶりの高値水準。11月物は1.86ドル高の40.41ドルだった。

米エネルギー情報局(EIA)が午前に発表した統計によると、11日時点の米国内原油在庫は前週比440万バレル減少。市場予想(ロイター通信調べ)の130万バレル増に反して取り崩しとなった。15日夕の米石油協会(API)週報が950万バレルの在庫減を示していたため、発表直後は一時利食い売りが台頭したが、その後はじりじりと上げ幅を拡大。昼ごろには40ドルの節目を突破した。

また、ハリケーン「サリー」が早朝、米南部アラバマ州に上陸。周辺地域では洪水や高潮が発生しており、石油供給網が混乱するとの警戒感が広がった。このほか、経済協力開発機構(OECD)が2020年の世界経済成長率見通しについて、6月時点のマイナス6.0%からマイナス4.5%に上方修正したこともエネルギー需要の先細り懸念を和らげた。

ドル/円 NY終値 104.94/104.96

始値 105.03

高値 105.14

安値 104.81

ユーロ/ドル NY終値 1.1814/1.1818

始値 1.1867 (EUR=)

高値 1.1876

安値 1.1789

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 97*28.50 1.4623% (US30YT=RR)

前営業日終値 98*21.00 1.4300%

10年債(指標銘柄) 17時04分 99*09.50 0.6985% (US10YT=RR)

前営業日終値 99*15.50 0.6790%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.75 0.2834% (US5YT=RR)

前営業日終値 99*29.00 0.2690%

2年債(指標銘柄) 17時01分 99*31.13 0.1390% (US2YT=RR)

前営業日終値 99*31.13 0.1390%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 28032.38 +36.78 +0.13 (DJI)

前営業日終値 27995.60

ナスダック総合 11050.47 -139.86 -1.25 (IXIC)

前営業日終値 11190.32

S&P総合500種 3385.49 -15.71 -0.46 (SPX)

前営業日終値 3401.20

COMEX金 12月限 1970.5 +4.3 <0#GC:>

前営業日終値 1966.2

COMEX銀 12月限 2747.6 +1.2 <0#SI:>

前営業日終値 2746.4

北海ブレント 11月限 42.22 +1.69 (LCOc1)<0#LCO:>

前営業日終値 40.53

米WTI先物 10月限 40.16 +1.88 (CLc1)<0#CL:>

前営業日終値 38.28

CRB商品指数 149.7358 +1.9753 (TRCCRB)

前営業日終値 147.7605 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200916T212844+0000

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