水曜日の米国株の高騰を受けて、木曜日午前の取引でアジア株は高値を付けた。
水曜日、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が利上げへの懸念を示唆した後、米国株は8ヶ月間で最高の上げ幅を記録した。
パウエル議長は経済成長という点で政策金利は中立に近づいているとした上で、FRBは現在までの利上げを評価するために、来年は利上げを中断する可能性があると述べた。彼の発言によって、S&P 500は2.3%上昇し、ダウ平均株価は2.5%上昇した。一方でナスダックは2.95%急伸した。
アジア株は米国株より好調であるが、伸び幅はより緩やかであった。
投資家は今週行われる G20首脳会議でのドナルド・トランプ米大統領と習近平国家主席の会談に注目しており、米中貿易戦争の今後の進展についてのヒントを掴もうとしている。
日本時間午後0時15分における香港のハンセン指数は、0.15%下落し26,632を記録した。上海総合株価指数は0.13%上昇し2,607.96となり、深セン成分指数は 0.13%上昇し7,768.23を記録した。
香港市場は午前の取引で上昇していたが、投資家はここ数ヶ月間市場を支配している不確実性の影響を受けているようだ。11月の香港市場は世界中で最も優れたパフォーマンスであったが、米中貿易戦争の潜在的な影響は払拭できていない。
ANZリサーチのJack Chambers氏は「市場心理はパウエル氏の発言を経て少しポジティブになった。しかし、不確実性は今後も下押し圧力となると考えられる」と述べた。
日経平均株価は0.71%上昇し22,334となった。韓国のKOSPIは0.70%上昇し2,123.13である。オーストラリアのシドニーS&P/ASX 200は0.59%上昇し5,759となった。