31日のアジア市場はまちまちである。5月中国製造業購買担当者指数(PMI)は予想を下回る低下幅を記録した。
31日午後3時9分時点で上海総合株価指数は0.20%安、深セン総合指数は0.15%高、香港ハンセン指数は0.53%安となっている。
5月中国製造業購買担当者指数(PMI)は4月の50.1から49.4へと低下した。なお予想値は49.9だった。
PMIは50を上回ると経済活動の改善、50を下回ると悪化を示す。
5月中国非製造業PMIは概ね予想どおりとなる54.3で、4月から横ばい。
PMIが予測値を下回った原因は進行中の米中貿易戦争にある。
戴相竜・中国人民銀行元総裁は、6月のG-20サミットにおいて米中双方が再度貿易に関し協議したとしても突破口は見つからないだろうと発言した。
関係者筋によると、中国は貿易摩擦を理由として米国産大豆の輸入を中止しており、輸入再開の目途は立っていないという。ブルームバーグが報じた。
今週早く、ファーウェイが米国製品禁輸リストに追加されたことに対し中国側はレアアースの対米禁輸の可能性をちらつかせた。
日経平均は1.70%安。4月日本小売売上高(対前年比)は0.8%増の予想を下回り0.5%増となった。
4月日本鉱工業生産(対前月比)は0.6%増となり、0.2%増とされていた予想値を上回った。
4月日本失業率は2.4%で概ね予想通りとなった。
韓国KOSPIは0.13%高。韓国銀行は予想通り金利を1.75%で据え置いた。
豪シドニーS&P/ASX 200は0.05%安。