本日のアジア株式市場は中国商務省のコメントによる米中貿易戦争の激化懸念の後退によって大きく上昇した。日経平均株価は1.19%高、上海総合指数は0.16%安、韓国総合株価指数は1.78%高となっている。韓国株式市場は韓国政府が2008年の金融危機以来の積極財政となる予算案を組んだことで、大きな上昇につながった。韓国経済は米中貿易戦争や日韓関係悪化などで景気への懸念が高まっていた。
午前10時に発表された韓国銀行の政策金利は予想通り据え置きとなり、2回連続の利下げはなかった。9月のFOMCの結果を待てることと韓国経済悪化の印象を避けたいとの理由から多くのエコノミストが利下げはないと予想していた。ドル/ウォンは据え置き決定後1207を切るまでウォン高が進んだが、日足の上昇トレンドラインに跳ね返され、1209.33となっている。下落トレンドラインとの三角持ち合いとなっており、数日以内に上下どちらかに大きく動く可能性がある。
米国株式指数先物は上昇しており、ダウ平均先物先物は0.24%高、S&P500先物は0.25%高となっている。
欧州市場も上昇しており、独DAX指数指数は0.70%高、英FTSE100は0.34%高となっている。
海外株式市場の動向を受けて、9月限日経225先物は2万760円と上昇している。本日の日経平均はレンジ上限を突破できなかったが、先物はどうか、その動向が注目される。