月曜日の米主要3指数は揃って史上最高値を更新し上昇した。ダウ平均は0.11%高の28,036.22、S&P500は0.05%高の3,122.03、ナスダック総合指数は0.11%高の8,549.94。
先週末にクドロー米国家経済会議(NEC)委員長やロス商務長官から米中合意への前向きな発言が相次ぎ、新華社は米中閣僚級電話会議で「建設的な協議」が行われたと報じ、米中合意への期待が高まっていた。しかし、CNBCが米中貿易協議について「中国側の雰囲気は悲観的だ」と報じたことで、米中合意への懸念が高まり株価の上値を押さえた。
一方で、米国は中国のファーウェイに対する禁輸措置に関して、一部の米企業に取引継続を認める適用猶予期間を延長した。大詰めを迎える米中協議は楽観と懸念が渦巻き、不透明になりつつある。
月曜日の株式市場ではウォルト・ディズニー (NYSE:DIS)、ユナイテッドヘルス・グループ (NYSE:UNH)、ナイキ (NYSE:NKE)が株価指数の上昇を引っ張った。また、アップル (NASDAQ:AAPL)、マイクロソフト (NASDAQ:MSFT)、アルファベット (NASDAQ:GOOG)は最高値を更新している。ただし、ダウ平均はRSIが76を超え、アップルは79、マイクロソフトは73、ディズニーは71と買われすぎの水準にあり、利益確定売りで株価がいつ調整しても不思議ではない状態だ。
米10年債利回りは金曜日の1.834%から1.815%に低下した。ドル円は108.66円、日経225先物は2万3380円で終了している。ドルオフショア人民元は
7.0258、ドルウォンは1166.75。
本日の日経平均株価は高値圏でのもみ合いか。米中協議の不透明感が高まっており、上値追いは慎重になる可能性がある。ドル円も108円60銭台まで下落しており株価の支えにはなりにくい。一方で、昨日5日と9日移動平均線をともに再び上回って推移し、強い上昇トレンドが持続していて下値も堅いだろう。本日は2万3300円から2万3450円で推移すると予想する。