執筆:Sam Boughedda
Investing.com - バイデン大統領が、米国はロシアからの石油およびエネルギー製品の輸入を禁止すると発表したことで、株価は乱高下した。
ロイター通信によると、英国も、ロシアの石油やその他のエネルギー製品の輸入を年内に段階的に停止すると発表した。
原油価格は国際指標ブレント原油で1バレル130ドルを超えて急騰し、ガソリン価格は全米で4ドルを超えて過去最高を記録している。場所によっては、ガソリン価格は1バレル6ドルになるなど、高騰している。
バイデン大統領は、家計を圧迫している物価上昇に手を打つとアメリカの有権者に訴えた。
米国と同盟国は、戦略石油備蓄から合計6,000万バレルを放出することに合意し、その半分は米国の戦略石油備蓄から供給されることになった。しかし、ガソリン価格の上昇により、バイデンのクリーン・エネルギーに関する公約は、少なくとも短期的には、実行しにくいものになるかもしれない。
ロシアの侵略によって引き起こされたウクライナの危機が深刻化する中、今年の株価はジェットコースターのように乱高下している。2月下旬以降、ロシアから事業を撤退する欧米企業が増えてきており、火曜日にはMcDonald’s (NYSE:MCD)やCoca-Cola (NYSE:KO)などが同国からの事業撤退を発表した。
水曜日の市場に影響すると思われる3点をみていきたい。
1. アップルの新製品
Apple Inc (NASDAQ:AAPL) は火曜日に、最新のモバイル・プロセッサと5G機能を搭載した最新版のiPhone SEを発表したが、今週この話題で持ちきりになりそうだ。同社は、エントリー・レベルのiPhoneの最新版には「スマートフォンで最も丈夫なガラス」が含まれ、価格は429ドルからで、予約は3月18日(金)に開始されると述べている。新しいiPhone SEは、アップルの最新のA15バイオニックチップの先進的な機能も搭載される予定である。
2. ロシアからの原油輸入禁止
米国が一方的にロシアの石油の輸入を禁止したことは、ウクライナへの侵攻を理由に既にロシアに課している一連の国際的制裁に輪をかけるものである。欧州の同盟国は、今のところ特に 天然ガスはロシアに依存しすぎており、同様の措置を取ることはできないかもしれない。バイデン大統領は、欧州の同盟国はまだ、プーチン大統領に圧力をかけるための追加措置に米国と足並みをそろえる状態ではないかもしれないことを認めた。今後EUからの禁輸に関するニュースが注目される。
3. グーグルのサイバーセキュリティ会社の買収
Alphabet(NASDAQ:GOOGL) Inc (NASDAQ:GOOG) のグーグルが火曜日にサイバーセキュリティ企業のMandiant社を約54億ドルで買収合意したことは注目に値し、同様の買収提案の連鎖に繋がるかも知れない。同社は、Google Cloudの顧客が直面するリスクから保護するために、Mandiant社に1株当たり23ドルを支払うという。この買収により、Mandiant社はGoogle Cloudに加わることになる。
-- ロイター通信とInvestment.comのスタッフの協力を元に本記事を執筆