(香港株式リポートを追加しました。) [上海/香港 25日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 4527.7789 162.3708安 8641.1億元(上海A株) 高値 4720.7005 安値 4483.5477 前場終値 4710.5313 20.3816高 4481.5億元(上海A株) 寄り付き 4711.7632 21.6135高 前営業日終値 4690.1497 113.6575高 8138.1億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 27145.75 259.22安 1185.4億香港ドル 高値 27350.49 安値 27120.72 前場終値 27321.08 83.89安 616.4億香港ドル 寄り付き 27329.17 75.80安 前営業日終値 27404.97 71.51高 1170.4億香港ドル
25日の中国株式市場は急反落で取引を終えた。前場は上昇していたが、午後に入っ てリスク回避のための利益確定売りで下げに転じ、最終的に3%超下落した。前週の13 %の大幅下落の後で、引き続き脆弱さを露呈する結果となった。
上海総合指数 .SSEC 終値は162.3708ポイント(3.46%)安の4527 .7789。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深300指数 .CSI300 は173.610ポイ ント(3.56%)安の4706.516。
国内投資会社シャンシャン・ファイナンスの株式取引部門トップのウー・カン氏は「 前日までの反発は単にテクニカルなもので、市場にはまだ下落余地がある」と指摘。政府 主導の「(レバレッジ解消)」効果はまだ機能しているとも述べた。 業種別指数では、滬深300の銀行株指数 .CSI300BI が2.4%安。中国政府によ る商業銀行に対する預貸率の上限規定撤廃の決定を受けて前場では急上昇したが、利食い 売りで下げた。 徐々に不安が増してきた慎重な投資家らは、人民銀行(中銀)による短期流動性供給 という市場にとっての支援材料にも反応薄で、後場になってパニック的な売りが出た。 HSBCは、レバレッジ主導の上昇相場は落ち着き、今後は短期的には値固め局面が 続く可能性が高いと指摘している。 最新の週間データによれば、中国株式市場の信用残は2週間ぶりに減少、新規資金の 流入量も鈍化した。
深セン証券取引所の新興企業向け市場の創業板(チャイネクスト)指数 .CHINEXTC は5%近く下落。
香港株式市場も反落して取引を終了した。5営業日ぶりの下落となった。ギリシャと 債権団との交渉がまとまらなかったことを嫌気して冴えない展開となった海外市場の流れ を継いだ。 取引終盤に中国株式市場で大量の売りが出たことも、投資家心理を悪化させた。
ハンセン指数 .HSI 終値は259.22ポイント(0.95%)安の27145.7 5。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は216.90ポイント(1.58% )安の13467.90。
ほぼ全面安だったが、香港市場に上場する本土系銘柄の下げが目立った。 流れに逆らったのは、台湾の鴻海精密工業の香港子会社の携帯電話メーカー、FIH モバイル 2038.HK で6.5%の大幅高と、ほぼ2年ぶりの高値水準をつけた。今年1─ 6月期の純利益見通しについて、1億2000万─1億3500万ドルを見込めるとの発 表を好感した。