(内容追加しました。) ［上海／香港 ２９日 ロイター］ - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 ０３１７ＧＭＴ 4087.0393 105.8341安 4646.8億元（上海Ａ株） 寄り付き 4289.7713 96.8979高 前営業日終値 4192.8734 334.9055安 7859.3億元（上海Ａ株）
ハンセン指数 .HSI ０３１７ＧＭＴ 6093.67 570.20安 676.4億香港ドル 寄り付き 26560.13 103.74安 前営業日終値 26663.87 481.88安 1512.8億香港ドル
２９日中盤の中国株式市場は大幅続落で推移している。 ０２１２ＧＭＴ（日本時間午前１２時１７分）時点で、上海総合指数 .SSEC は１０ ５．８３４１ポイント（２．５２％）安の４０８７．０３９３で推移。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深３００指数 .CSI300 は８７．８１１ポイン ト（２．０３％）安の４２４８．３８４。で推移。
香港株式市場は小幅続落で寄り付いた後、下げ足を速めている。 ０２１２ＧＭＴ（日本時間午前１１時１２分）時点で、ハンセン指数 .HSI は５７０ ．２０ポイント（２．１４％）安の２６０９３．６７で推移。 ハンセン中国企業株指数（Ｈ株指数） .HSCE は３６４．７１ポイント（２．７９％ ）安の１２７２３．４８で推移。
中国株は寄り付き後の急反発の後、すぐに下げに転じた。追加緩和措置にもかかわら ず、投資家を市場に引き戻すことは出来なかった。 ２６日に７年ぶりの大幅な下げとなった後の週明け２９日、上海・滬深３００の両指 数ともに２％超の急反発で寄り付いたが、１５分もしないうちにマイナス圏に転落した。 香港でもハンセン・Ｈ株指数ともに寄り付きから下げ足を速めている。 上海・ハンセン指数ともに先週２６日は下落率が７％を超え、２週間前につけた７年 ぶり高値から２０％近くも下げた。
前週の急落を受けて、中国人民銀行は週末、昨年１１月以来４度目となる貸出・預金 金利の引き下げを発表した。加えて、一部銀行に対して預金準備率の引き下げも決め、経 済成長率の下支え策を強化した格好となった。 人民銀が貸出・預金金利と預金準備率を同時に引き下げたのは、世界金融危機時の２ ００８年後半まで遡る。 今回のタイミングでの追加緩和は、２週間で２０％の急落後、パニックに陥った個人 投資家を安心させることが狙いとみる向きもいる。
クレディ・スイスのアナリストは「中国政府は、実体経済と資本市場両方の下支えを 狙っている」との見方を示したうえで、「このタイミングでの追加緩和は市場にとって好 ましいもので、市場のボラティリティ抑制と投資家心理の改善という２つの目標が含まれ ている」と述べた。 ギリシャを巡る状況が逼迫してきているなかで、この追加緩和はタイムリーだった。 ＯＣＢＣ銀行のTommy Xie Dongming氏は、市場のレバレッジ水準はそれでも高いこと に変わりはなく、投資家の多くは追証のために保有株の売却を余儀なくされ、売りが売り を呼ぶ局面は引き続きあり得ると警戒感を示している。