(内容を追加しました) [ニューヨーク 24日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16201.32(‐78.57) 前営業日終値 16279.89(‐50.58)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4734.48(‐18.26) 前営業日終値 4752.74(‐3.98)
S&P総合500種 .SPX 終値 1932.24(‐6.52) 前営業日終値 1938.76(‐3.98)
24日の米国株式市場は続落。重機大手のキャタピラー CAT.N が売上高見通しを下 方修正し、最大1万人の削減計画を発表したほか、米金融政策の道筋や世界経済成長をめ ぐる不透明感が広がった。ヘルスケア銘柄も売られた。
ダウ工業株30種 .DJI は78.57ドル(0.48%)安の1万6201.32ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は18.26ポイント(0.38%)安の4734.4 8。 S&P総合500種 .SPX は6.52ポイント(0.34%)安の1932.24。
キャタピラーは6.3%下げた。USトラストのチーフ市場ストラテジスト、ジョセ フ・クインラン氏は「(キャタピラーの)ニュースは、世界経済の鈍化を象徴している」 と指摘した。 ヘルスケア株は、来年の大統領選の民主党有力候補であるヒラリー・クリントン氏が 今週、医薬品価格の抑制に取り組む姿勢を表明したことが響いている。ギリアド・サイエ ンシズ GILD.O は2.8%安。S&Pヘルスケア株指数 .SPXHC は1%、ナスダック・バ イオテクノロジー株指数 .NBI は2%の下落で、いずれも5営業日連続のマイナスになっ た。
S&P主要10セクターのうち下げたのはヘルスケアを含めた6セクター。公益株<. SPLRCU>は0.8%上昇と最も堅調で、エネルギー株 .SPNY も原油高につれて0.4%上 がった。
この日は午後に入って相場全般の下げ幅が幾分縮小したが、引け後のイエレン米連邦 準備理事会(FRB)議長による講演を控えて投資家の警戒ムードは続いた。 複数の投資ストラテジストからは、米国株は8月24日に記録した直近の安値を再び うかがう流れになっているとの声も聞かれた。当時は中国経済減速をめぐる懸念が急速に 強まって売りが活発化した。 スチュアート・フランケルのジェフリー・フランケル共同社長は「テクニカル分析の 観点からは、この安値を試さざるを得ない」と述べた。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ1816で上げ1235(比率は1. 47対1)、ナスダックが下げ1529で上げ1244(1.23対1)だった。 トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約77億株で、過去 20営業日平均の75億株を上回った。