(<欧州株式市場>の第1段落の「原油値上がり」を「原油値下がり」に訂正します。ま た、第4段落の「前日」を「12日」に訂正します) [14日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 5874.06(‐78.72) 前営業日終値 5952.78(‐135.27)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10139.34(‐200.72) 前営業日終値 10340.06(‐258.87)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4473.07(‐76.49) 前営業日終値 4549.56(‐85.50)
<ロンドン株式市場> 8営業日続落。取引時間中は5871.88ポイントまで下 がる場面もあった。金属や原油の値下がりで鉱業や石油関連が売られた。 ドル高に伴い、銅と金を含む主要な金属価格が下落。鉱業・資源関連株が売られ、ラ ンドゴールド・リソーシズ RRS.L やBHPビリトン BLT.L 、アントファガスタ ANTO.L 、アングロ・アメリカン AAL.L 、グレンコア GLEN.L は2.1%から6.3%値下がり した。 ブレント原油の価格が2008年以来の安値をつけたことで、石油大手のロイヤル・ ダッチ・シェル RDSa.L は2.4%下落した。BP BP.L も2.6%値下がりした。BP は2010年にメキシコ湾で起きた原油流出事故に関連してメキシコで集団訴訟が提起さ れたことも響いた。 先週22%近く値を下げた保険大手のオールド・ミューチュアル OML.L は1.3% の反発。南アフリカのズマ大統領が前日にゴーダン協調統治・伝統業務相を新財務相に指 名したと発表。11日に過去最安値をつけた通貨ランドは約5%反発した。 ハーグリーブス・ランズダウンの株式アナリスト、キース・バウマン氏は「ランドの 持ち直しは、オールド・ミューチュアルなど南アフリカでの事業が多い銘柄には良いニュ ースだ。新財務相の任命で政治的緊迫感が和らぎ、市場にある程度安定感をもたらすこと を投資家は期待している」と述べた。
<欧州株式市場> 続落。原油値下がり(訂正)でエネルギー株が売られた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は25.73ポイント(1.84% )安の1371.76で終了。10月上旬以来の安値を付けた。DJユーロSTOXX5 0種指数 .STOXX50E は63.97ポイント(2.00%)安の3139.24だった。 北海ブレント原油は、2008年12月以来初めて1バレル=37ドルを下回った。 向こう数カ月間で供給過剰が悪化するとの見方が背景にある。STOXX欧州600石油 ・ガス株指数 .SXEP は2.62%低下した。ノルウェーの油田掘削シードリル SDRL.OL とオーストリアの石油・ガス企業OMV OMVV.VI 、英石油・ガス生産、タロー・オイル< TLW.L>は3.5%から4.7%値下がりした。 12日(訂正)は世界最大の金属消費国である中国の11月の鉱工業生産が発表され 、5カ月ぶりの高い伸びを示した。これを買い材料に欧州の株式相場は上昇して始まった ものの、原油安やドル高、銅価格の下落で、終盤にかけて売りが優勢となった。STOX X欧州600鉱業株指数 .SXPP は3.40%低下して取引を終えた。 この日のSTOXX欧州600指数 .STOXX は、全部門で最低1%の値下がりとなっ た。 輸出銘柄も売られた。押し上げ要因となるユーロ安の影響は取引時間の中盤には後退 。STOXX欧州 600自動車・部品株指数 .SXAP は2.58%低下した。米連邦公開 市場委員会(FOMC)を15─16日に控えて、投資家が慎重になっていると指摘する トレーダーもいた。米連邦準備理事会(FRB)は2006年以来となる利上げに踏み切 ると見込まれている。