[21日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6184.58(‐5.06) 前営業日終値 6189.64(‐11.48)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9948.64(‐2.16) 前営業日終値 9950.80(+58.60)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4427.80(‐34.71) 前営業日終値 4462.51(+19.62)
<ロンドン株式市場> ロンドン株式市場は激しい値動きの末、小幅安で取引を終 えた。アイルランド製薬大手シャイアー SHP.L や英国でスーパー第2位のセインズベリ ー SBRY.L が値上がりしたものの、鉱業株が全体の重しとなった。 シャイアーは4.1%高で、FT100種の中で最も好調だった。ロンドン・キャピ タル・グループの首席アナリスト、ブレンダ・ケリー氏は「ここ数週間、実に多くの証券 会社が投資判断を引き上げた。第4・四半期の決算が非常に良かった」と述べた。 セインズベリーは1.2%の値上がり。カタログ通信販売の「アルゴス」を展開する ホーム・リテール HOME.L を14億ポンド(20億ドル)で買収する見込みとなったこと が材料視された。前週末の取引時間終了後、セインズベリーと買収合戦を繰り広げていた 南アフリカの小売り大手シュタインホフ・インターナショナル SNHG.DE が買収合戦から 撤退した。ホーム・リテールは1.2%上昇した。 セインズベリーは野村證券が目標株価を引き上げたことも追い風となった。 一方、鉱業株指数 .FTNMX1770 は0.73%低下した。個別銘柄では英資源大手のア ングロ・アメリカン AAL.L と英豪系のBHPビリトン BLT.L 、チリの銅生産大手アント ファガスタ ANTO.L が1.1%から3.7%下落した。 ロンドン・キャピタル・グループのケリー氏は「世界経済が拡大し始め、実際に資源 需要がさらに増えていかなければ、鉱業株は一時的にどん底に落ちるかもしれない」と話 している。
<欧州株式市場> 欧州株式市場は小幅反落で取引を終えた。イタリアの通信大手テ レコム・イタリア TLIT.MI やドイツの医薬品・化学大手バイエル BAYGn.DE が買われた ものの、1次産品関連が値下がりし全体の重しとなった。 FTSEユーロファースト300種 .FTEU3 は3.33ポイント(0.25%)安の 1339.86で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は11. 00ポイント(0.36%)安の3048.77だった。 テレコム・イタリアは3.1%高。最高経営責任者(CEO)辞任の発表が好感され た。筆頭株主であるフランスの通信・娯楽大手ビベンディ VIV.PA が影響力を強めている 兆しと受け止められた。イタリアの証券会社ICBPIは、今回の辞任発表でテレコム・ イタリアが新たなコスト削減に踏み切るとの観測を勢いづける可能性があると話す。 バイエルは3.3%上昇した。種子開発で世界最大手の米モンサント MON.N がバイ エルの農業科学部門の買収について関心を示していると、関係筋がロイターに話したこと が材料視された。買収提案は300億ドルを越える可能性がある。 一方、金属の価格が前営業日につけた4カ月ぶりの高値から反落したことで、鉄鋼世 界最大手のアルセロール・ミタル ISPA.AS やスイスの商品取引・資源大手グレンコア