[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米国時間の原油先物は大幅安。米WTI原油先物は約8%下落し、6月以降で初めて1バレル=40ドルを下回った。サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコが10月積みアラブ・ライト原油公式販売価格(OSP)について、全地域向けで引き下げると発表したほか、インドや英国、スペイン、米国の一部地域での新型コロナウイルス感染者の再拡大を受けた。
清算値は、米WIT原油先物 (CLc1)が3.01ドル(7.6%)安の1バレル=36.76ドル。序盤には6月15日以来の安値を付けた。北海ブレント先物 (LCOc1)は2.23ドル(5.3%)安の39.78ドル。
両先物とも、8月以降のレンジを下抜けした。北海ブレント先物は5日連続安となり、8月末から10%超値下がりした。
みずほのエネルギー先物部門ディレクター、ボブ・イエーガー氏は、ガソリン需要が最大となる夏季のドライブシーズンの終わりを示すレーバーデーの週末を迎え、需給両面の問題が複合的に発生したと述べた。
*見出しの単位を「ドル」に訂正します