[メルボルン 24日 ロイター] - アジア時間の取引で、原油先物は下落。新型コロナウイルス流行が続き、世界最大の原油消費国である米国の景気回復が鈍化していることや欧州での感染再拡大による移動制限などで、燃料需要の低迷が懸念されている。
コロナを巡る懸念を背景としたドル高も、ドル建てで取引される原油の下押し圧力となっている。
0217GMT(日本時間午前11時17分)時点で、米WTI先物 (CLc1)は0.36ドル(0.9%)安の1バレル=39.57ドル。ブレント先物 (LCOc1)も0.28ドル(0.7%)安の41.49ドル。
両指標ともに前日は小幅に上昇。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の米原油在庫と燃料在庫が減少したことを受けた。
だが、IHSマークイットが公表した9月の米総合購買担当者景気指数(PMI)が8月から低下し、景気の回復鈍化を示唆したことや、米連邦準備理事会(FRB)当局者らが景気低迷に懸念を表明したことは、原油の売り材料になった。
一方、供給面ではリビアの原油輸出再開が引き続き警戒されている。