【マーケットコメント】-ドル高も上値の重いUSD/JPY
直近2日間のUSD/JPYのローソク足の形状を確認すると、3/30が大陽線、3/31が気迷いを示す十字線(陰線)となっている。ドルインデックスは昨日、21日MAを再び突破し、世界的にドル高圧力が強まっている状況を示唆。それにもかかわらずUSD/JPYで十字線が示現した事実は、ドル高のみではUSD/JPYの上値トライに限界があることを示している。
では、今後USD/JPYが120円台を堅持し続け且つ直近高値122.03をトライするには、何が必要か。
それは言うまでもなく世界的な株高の維持だろう。株高維持は①米金利の低下圧力の後退要因となるだけでなく、②クロス円のサポート要因(ドルストレートにおける下落圧力の相殺要因)ともなるからだ。実際、3/30の大陽線の示現がこの点を示唆している。
その株式動向だが、不安定化が続く米国株式が四半期決算シーズンを乗り切れるか、この点が今月最大の焦点となろう。
過去1年間の米株の調整入りパターンを振り返ると、四半期決算に絡んでの調整が確認される。米金融引き締めとドル高懸念がくすぶる中、このパターンまで当てはまる展開となれば、米株は下値トライとなろう。緩和マネー流入期待により高値圏を維持している日欧株式も、リスク選好の先導役である米株の調整が長引けば、それに連動し調整色を強めよう。
よって、外為市場でドル高トレンドが継続しても、USD/JPYだけは上述した2つのサポート要因を受けることなく、下値トライ(118円ブレイク)の可能性が高まろう。
【テクニカル分析コメント】-株式動向次第では118円台の攻防へシフト
レジスタンス
120.50:オファー
120.39:21日MA(緑ライン)
サポート
119.83:10日MA(赤ライン)
119.77:一目/転換線(青ライン)
119.25:NYオプションカット
119.15:NYオプションカット
119.00:一目/雲の上限ビッド(輸入)
118.70:サポートライン
118.21:リトレースメント61.80%
株式市場でリスクセンチメントが揺れ動く中、USD/JPYのRSIは売り買い分水嶺の50.00を挟んでこう着状態。気迷いムードが感じられるが、根強いドル高圧力を考えた場合、このままグローバル株式が総崩れとならなければ、119円台を維持する公算が大きい。
一方、上値は昨日見事に上値を抑えた21日MAの突破が焦点となろう。そのためには、株高維持が必須条件となろう。
問題は上述した通り、米株の調整やグローバル株式の不安定化が長引いた場合だろう。このケースでは、118円割れの可能性が一気に高まろう。タイミングとしてはやはり雇用統計後に警戒したい。予想を大幅に超える内容となれば早期利上げ懸念の再台頭により米株が急落する可能性があるからだ。118円割れとなれば、1月下旬以降ローソク足の実体ベースでサポートされた117.00が次の焦点として浮上しよう。テクニカル面では直近高値122.03からの76.40%レベルでの攻防に注視しておきたい。

直近2日間のUSD/JPYのローソク足の形状を確認すると、3/30が大陽線、3/31が気迷いを示す十字線(陰線)となっている。ドルインデックスは昨日、21日MAを再び突破し、世界的にドル高圧力が強まっている状況を示唆。それにもかかわらずUSD/JPYで十字線が示現した事実は、ドル高のみではUSD/JPYの上値トライに限界があることを示している。
では、今後USD/JPYが120円台を堅持し続け且つ直近高値122.03をトライするには、何が必要か。
それは言うまでもなく世界的な株高の維持だろう。株高維持は①米金利の低下圧力の後退要因となるだけでなく、②クロス円のサポート要因(ドルストレートにおける下落圧力の相殺要因)ともなるからだ。実際、3/30の大陽線の示現がこの点を示唆している。
その株式動向だが、不安定化が続く米国株式が四半期決算シーズンを乗り切れるか、この点が今月最大の焦点となろう。
過去1年間の米株の調整入りパターンを振り返ると、四半期決算に絡んでの調整が確認される。米金融引き締めとドル高懸念がくすぶる中、このパターンまで当てはまる展開となれば、米株は下値トライとなろう。緩和マネー流入期待により高値圏を維持している日欧株式も、リスク選好の先導役である米株の調整が長引けば、それに連動し調整色を強めよう。
よって、外為市場でドル高トレンドが継続しても、USD/JPYだけは上述した2つのサポート要因を受けることなく、下値トライ(118円ブレイク)の可能性が高まろう。
【テクニカル分析コメント】-株式動向次第では118円台の攻防へシフト
レジスタンス
120.50:オファー
120.39:21日MA(緑ライン)
サポート
119.83:10日MA(赤ライン)
119.77:一目/転換線(青ライン)
119.25:NYオプションカット
119.15:NYオプションカット
119.00:一目/雲の上限ビッド(輸入)
118.70:サポートライン
118.21:リトレースメント61.80%
株式市場でリスクセンチメントが揺れ動く中、USD/JPYのRSIは売り買い分水嶺の50.00を挟んでこう着状態。気迷いムードが感じられるが、根強いドル高圧力を考えた場合、このままグローバル株式が総崩れとならなければ、119円台を維持する公算が大きい。
一方、上値は昨日見事に上値を抑えた21日MAの突破が焦点となろう。そのためには、株高維持が必須条件となろう。
問題は上述した通り、米株の調整やグローバル株式の不安定化が長引いた場合だろう。このケースでは、118円割れの可能性が一気に高まろう。タイミングとしてはやはり雇用統計後に警戒したい。予想を大幅に超える内容となれば早期利上げ懸念の再台頭により米株が急落する可能性があるからだ。118円割れとなれば、1月下旬以降ローソク足の実体ベースでサポートされた117.00が次の焦点として浮上しよう。テクニカル面では直近高値122.03からの76.40%レベルでの攻防に注視しておきたい。
